【大阪府 2024年版】 夏の絶景・風物詩10選 夜空を彩る 大輪の花。地域が育む淀川の花火
◆天神祭奉納花火
大阪天満宮の天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田祭と並ぶ「日本三大祭り」のひとつであり、愛染祭、住吉祭とともに大阪三大夏祭りのひとつでもある。1,000年以上の歴史を誇る祭りで、約1カ月にわたり、「装束賜式」や「天満天神七夕祭」などさまざまな行事が続き、中でも7月24日の宵宮と25日の本宮は「船渡御」や「陸渡御」などを楽しみに多くの人が大阪天満宮を訪れる。 特に注目を集めるのは、7月25日の夜に行われる奉納花火だ。花火は梅鉢形の「紅梅」から始まり、約3,000発の光の花が次々と夜空で咲き誇る。大川に約100隻の大船が繰り出す「船渡御」は圧巻で、花火との競演もすばらしい。大船の篝火や提灯灯り、花火の光が川面に映る、その優美な光景から「火と水の祭典」とも呼ばれている。 開催日:2024年7月25日(木) 天神祭奉納花火(てんじんまつりほうのうはなび) 開催場所 大阪府大阪市北区、桜之宮公園グラウンド、川崎公園(造幣局横)
◆金剛山
大阪と奈良の府県境を縦断する金剛山は、標高の高さや立派な山容、山腹にある史跡などから、ハイキング登山やピクニックを楽しみに多くの人が訪れる人気スポット。 登山ルートは初級から上級までさまざまあるが、千早城跡をはじめ、国見城跡や葛木神社、転法輪寺などをよくばりに巡る「金剛山コース」は、約3時間でまわれるルートで見応えも抜群だ。 山の中腹に群生する美しいブナの原生林も見どころのひとつ。鮮やかな緑と涼風を感じて散策しながら、山の大自然や史跡の眺望を楽しめる。 また、山頂付近には葛木神社や修験道の祖・役行者が1300年ほど前に開いたといわれる転法輪寺がある。 金剛山(こんごうざん) 所在地 大阪府南河内郡千早赤阪村大字千早
◆下赤阪の棚田
楠木正成の戦いの地として知られる下赤阪城址の、眼下に広がる下赤阪の棚田。 豊かな自然と農村風景が広がる千早赤阪村には多くの棚田があるが、とりわけ下赤阪の棚田は、緑の段々が連なる棚田と周囲の山々を一望するのどかな景色が美しく、農林水産省が選定する「日本の棚田百選」に選ばれている。 初夏に田植えがなされたばかりの水の張られた田んぼの水面に、朝日や夕日が反射して映し出された光景は、昼とはまた違って幻想的だ。 下赤阪の棚田(しもあかさかのたなだ) 所在地 大阪府南河内郡千早赤阪村大字森屋