ドロドロ血液と腰痛の意外な関係|腰痛専門クリニック栄養士が教える血流を良くするための食事
全身に栄養と酸素を送り続ける、血液。この血液の質が悪くなると、体にさまざまな障害が起こり始めます。腰痛がひどくなるのも、そのひとつ。今日から血液改善を目指した食事で、痛み軽減を目指しましょう! 〈写真〉ドロドロ血液と腰痛の意外な関係とは ■血がドロドロだと、腰痛もひどくなる 健全な血液はサラサラしていて、指先や足先など体の末端隅々まで栄養が届き、同時に老廃物の排出を行なっています。 反対に、食生活が乱れ糖質や脂質が過剰に増えると、血液がドロドロに。こうなると、血流が遅くなるので、痛みの原因となる老廃物の排出が遅れ、炎症=痛みが発生してしまいます。 同時に、栄養も届かなくなるので、炎症修復も遅くなり、ますます痛みに苦しめられることに。この状態が、筋肉だけでなく、椎間板や関節にも引き起こされるため、腰痛がさらに悪化する、負のスパイラルに突入してしまいます。 ■食事で血液をサラサラに戻す ドロドロになった血液は、食事でサラサラに戻すことができます。覚えて欲しいのは、この5つ! 1:主食は色の黒いものを中心に(玄米、そば、全粒粉) 2:菓子パン、白いパンはできるだけ食べない 3:色の濃い野菜を食べる(特にパプリカがおすすめです) 4:水をこまめに摂取する(体重1kg × 25~35ml /日を目安に) 5:調味料はしっかり計測して調理する どれも簡単なことなので、大事なのは継続です。毎日続けることで、血液の流れが正常に戻ってきます。 ■マッサージで物理的に血液を流す とはいうものの、食事で血液自体を改善するには、時間がかかります。なので、食事療法と並行して、マッサージで血流を促してあげましょう。 <末端まで血流を流す> 足の指の間に手の指を挟み、上下に動かします。 <全身の血流をアップ> ふくろはぎを揉んでマッサージ。座った状態で踵を上げ下げしても◯。 デスクワークの人なら、30分に1回は姿勢を変えることを意識して。また座った状態で、肩を回したり、弾性ストキングを履くなどの工夫も有効です。 腰の痛みと食事、全く接点がないかと思いきや、血液を介することで、実は密接に関わっています。もし今、手足に冷えを感じているなら、血液がそこまで届いていないサイン。体に不具合が出る前に、食事の改善から始めてみませんか。 取材協力/ILC国際腰痛クリニック東京 海外の先進的な治療技術を取り入れた腰痛治療専門クリニックとして開院。「腰痛治療の効果100%を目指してよりラクにリスクの少ない治療を安心・納得して受けていただく」をモットーに、外来診察時には30分の時間をかけて治療法から予防・改善策について丁寧に解説。医師だけではなく管理栄養士も含め、治療後のアフターフォローにあたっている。椎間板ヘルニアの日帰り治療「セルゲル法」を導入する日本で唯一のクリニックでもある(2023年1月時点)。 構成・文/池田ゆき
ヨガジャーナルオンライン編集部