マイクロソフトよりHRテック企業の方が「時価総額で高成長率」な時代になる理由【尾原和啓のHR TECH最前線】
人事組織関連のヒューマンリソーステック業界の最前線がわかるイベント「HR Tech 2024」。その注目の基調講演から、IT批評家・尾原和啓さんがHR TECHの最前線を俯瞰する短期集中コラム。第2回は「これからはCIOの時代からCHROの時代に変わっていく」という話に……。 【全画像をみる】マイクロソフトよりHRテック企業の方が「時価総額で高成長率」な時代になる理由【尾原和啓のHR TECH最前線】 ■第1回「AIエージェントで採用市場は「ジョブからスキルベース」に変わる【尾原和啓のHR TECH最前線】」 海外イベント「HR Tech」の名物スピーカーの一人、元デロイトで現在独立して産業アナリストをやられているジョシュ・ベルシンさんが今回言っていることが、「AIによって、(HR領域が)ラディカルに変化が進んでいってますよ」「エージェントAIとスキルベースをキーワードに、激しく変わっていきますよ」という話です。 具体的に、どういうふうに変わっていくか。 大前提となる経済のトレンドとして、パンデミックが終わった後もトランスフォームした企業が明らかに伸びている。実際、成長率が、2008年以降、14%ぐらい伸びていて。 一方で、過去50年全体で見てみると、失業率は半分になりました。ただ、労働者が楽しく働けてるかというと、残念ながらストレスレベルは非常に高くなっている。気持ちよく働けているという人が33%ぐらい。残りの52%の人が去ることを考えてたり、16%の人は仕事に希望が持てない。そんなところまで来ちゃっているわけです。 これまでも、農業革命があり、工業革命があり、情報革命があった。 そして、AI革命をどう捉えるかというと、「インテリジェンス革命」と呼んで良いのではないかと私は思っています。 パンデミック後、明らかに伸びている企業は、テックカンパニーであり、eコマースだったり、フィンテックだったり。「AIベースの会社」が伸びているんです。こういった企業の多くは15年以内に生まれたものです。