《ラーメンのスープが好きな医師が考案》中性脂肪・悪玉コレステロール値の低下に役立つ!簡単でおいしい“あぶらを落とすスープ”の作り方
「あぶら」を落とすパワフル食材の栄養効果
「あぶら」を落とすパワフル食材だと五藤さんがいう「あぶら」を落とすスープの材料について、その栄養素と期待できる効果について、最後に紹介する。 ◆かつお粉 【EPA/DHA(オメガ3脂肪酸)】【たんぱく質】 かつお粉に含まれる EPA・DHAというオメガ3脂肪酸に分類されるあぶらには血液中の中性脂肪を低下させ、体脂肪を減らす作用がある。 また、 不足しがちなたんぱく質も豊富に含まれている。 ◆玉ねぎ 【硫化アリル】【ケルセチン】 玉ねぎの刺激臭のもととなる成分である硫化アリルや、玉ねぎに多く含まれる抗酸化物質であるケルセチンには、 中性脂肪や悪玉コレステロールの代謝を促し、血液をサラサラにする効果がある。 ◆しょうゆ 【サポニン】【イソフラボン】 しょうゆの主原料、 大豆に含まれているポリフェノールの一種であるイソフラボンとサポニンは、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、血液中の余分なあぶらをきれいに流してくれる。 ◆黒すりごま 【セサミン】【ビタミンE】 ごまの成分であるゴマリグナンに含まれるセサミンには、 非常に強力な抗酸化物質であるビタミンEの活性を高める効果が。また、セサミンには血圧を下げる効果もある。 ◆りんご酢 【酢酸】【クエン酸】【りんごポリフェノール】 りんご酢に含まれる酢酸は、急激な血糖値の上昇を抑えて高血糖や肥満の改善につながるほか、脂肪燃焼を促す。 また、りんごポリフェノールの抗酸化力はセサミンの約17倍といわれている。 ◆エキストラバージンオリーブオイル 【オメガ9脂肪酸】【ポリフェノール】 エキストラバージンオリーブオイルに含まれる脂肪酸の約70~80%は、 オメガ9脂肪酸に分類されるオレイン酸。 また、活性酸素の除去作用をもつポリフェノールもたっぷり含まれている。 ◆しょうが 【ジンゲロール】 しょうがの辛み成分であるジンゲロール(加熱したときはショウガオール)は血行をよくし、代謝を高めて脂肪の分解や排出を促す。 また、 腸の働きをよくする作用もある。 ◆粉末緑茶 【カテキン】 お茶の渋味や苦み成分であるポリフェノールの一種であるカテキンには、体の酸化を防ぐ、悪玉コレステロールを減らす、血糖値の上昇を抑えるなど、さまざまな健康効果があることが知られている。 ◆教えてくれたのは:医師・五藤良将さん ごとう・よしまさ。医療法人社団五良会理事長。竹内内科小児科医院院長。1978年、 千葉県生まれ。 防衛医科大学校卒業後、自衛隊医官として勤務。その後、津田沼中央総合病院などを経て、2019年9月に竹内内科小児科医院を継承し院長となる。生活習慣病をはじめ、診療は多岐にわたる。