「忙しくてそんな時間ない」は大ウソ…365日仕事生活の弘兼憲史が落ち込んだ時ほど遊び重視の深い理由
大人になると仕事の予定や忙しさを言い訳に、無為な毎日を過ごしてしまいがち。これに異を唱えるのが「365日の仕事生活」の漫画家・弘兼憲史さん。仕事の合間を縫って遊びに精を出す弘兼さんは「真剣に遊ぶと元気になる。忙しい日が続いたり、何となく気分が落ち込んだりしたときこそ、『遊べ! 遊べ!』と自分自身に声掛けをして、思いっきり遊んでみよう」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、弘兼憲史著『迷わない生き方』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。 ■「忙しい」を言い訳にしない あなたは、何か「やってみたい」とか、どこかへ「行ってみたい」という衝動に駆られたら、それを実行しますか? 「忙しいからな」「そんな時間はないよな」「やっぱり今は無理だな」とすぐにあきらめてしまいますか? もしあきらめてしまう傾向があるなら、一度立ち止まって考えてみましょう。 たとえば、仕事がめちゃくちゃ忙しいと感じている時期に、ひどい風邪をひいて2~3日会社を休んだとします。どうなるでしょうか? とてつもなく仕事を混乱させてしまい、風邪が治ってからは徹夜が続き、休日も返上して出勤となるでしょうか? まず、そんなことにはならないでしょう。 ■無意識のうちに“忙しさ”を求めている人々 もちろん、忙しい思いはするでしょうが、休んだ分のしわ寄せが、休んだ分のそのままの時間で襲いかかってくる、なんてことはありません。 そこが、会社のいいところです。 つまり、あなたの思う「忙しさ」の何割かは、乱暴な言い方をすれば「どうにでもなる」「どうにかできる」ということになります。 「忙しい」というのは、サラリーマンにとって実は「快感」だったりします。忙しそうにしているサラリーマンは、「有能」で「充実」しているように見えるからです。 一方、いかにも暇そうなサラリーマンを見ると、「出世できなそうだな」「不景気なんだろうな」「ああはなりたくないな」などと思い、仕事がない状態なんて「不幸」だ、考えただけでも「恐ろしい」と感じてしまう。 無意識のうちに“忙しさ”を求めている人が少なくないのです。