【平和島ボート・サンスポ杯 東京ダービー】長田頼宗が2マーク差しの逆転劇で〝初笑い〟
ボートレース平和島の『第63回サンケイスポーツ杯争奪・第54回東京ダービー』は9日、12Rで優勝戦が行われ、5号艇の長田頼宗(39)=東京=が、2マーク差しの逆転劇で快勝。通算51度目、当地9度目のVを飾った。1号艇の福来剛は2着。3着には宮之原輝紀が入った。 ◇ 整備が奏功した。F2の福来を含め、全艇がゼロ台のスリット合戦となった優勝戦。長田も5コースから同08と鋭く踏み込み、まくり差すとバックで福来を捕えた。内から差し伸びた宮之原に2マーク先制は許したが、長田は冷静に差し返して2周1マークを先に回ると、2025年平和島初のVをつかんだ。 「一発狙えるように整備して手応え良くいけた。プロペラも思い切って叩いて出口の押しが来てくれた。それが結果につながった」 優勝戦を前に施した1本のリング交換で機力を底上げし、見事に展開を捉えて〝初笑い〟につなげた。 平和島正月シリーズ初Vと最高の船出となった2025年。6月には40歳の前厄を迎える。「去年は30代も最後と思って気合を入れ過ぎてレースを壊すこととかも多かった。落ち着いて走っていけたら」。〝オトナ〟の走りで1年間、戦い抜く決意を口にする。 「去年の(グランプリ初Vを飾った)毒島(誠)さんはすごく刺激になったけど、自分がいきなりあの位置にいけるわけでもない。しっかり積み上げていかないとSGにも出られないのは分かっている。1節の1走を大事に走りたい」 東京支部長は、地に足をつけた堅実な走りで一歩一歩、頂点を目指していく。(海老澤義勝)