FAの“前哨戦“に…?複数年契約を辞退した大物(6)単年契約→大型3年契約に
プロ野球のストーブリーグでは、今オフにフリーエージェント(FA)宣言した選手の去就がすべて決定した。過去にはFA権を取得する見込みの前年オフ、契約更改で球団からの複数年契約を断り、単年契約を選ぶ例が数多く存在する。ここでは、複数年契約を辞退した大物を紹介したい。
佐野恵太
投打:右投左打 身長/体重:178cm/88kg 生年月日:1994年11月28日 経歴:広陵高 - 明治大 ドラフト:2016年ドラフト9位 今オフ、最終的に横浜DeNAベイスターズ残留を決めたのが、ドラフト9位からのし上がった佐野恵太だ。 明治大学では3年時からレギュラーに定着。卓越した打撃技術が評価され、2016年ドラフト9位でDeNAへ入団した。 プロ3年目の2019年に89試合に出場して存在感を示すと、2020年にはメジャー挑戦で渡米した筒香嘉智に代わって4番打者に抜擢。 同年は106試合の出場で打率.328を記録し、首位打者のタイトルを獲得。この年から3年連続打率3割超えをクリアするなど、チームの主軸打者として存在感を発揮した。 しかし昨季は、打率.264と前年より数字を落とすと、同年オフは複数年契約を提示されながらも、単年契約を結んだ。 迎えた今季は、139試合出場で打率.273をマーク。打率3割到達は果たせなかったが、重要戦力としてリーグ3位からの日本一達成に貢献した。 今オフにはFA権を取得し、去就に大きな注目が集まったが、新たに3年契約を結んだことを発表。外野のレギュラー争いが激しさを増している中、来シーズンこそ本領を発揮できるか。
ベースボールチャンネル編集部