小池知事定例会見4月28日(全文1)都電荒川線の愛称が決まる
東京都の小池百合子知事が28日、定例会見を開いた。豊洲市場の移転問題をめぐり、今週行われた都の市場問題プロジェクトチームと市場のあり方戦略本部での議論や、都議選での争点化などについて質問が出た。冒頭発言では、東京観光の新しいアイコン、キャッチフレーズや、都電荒川線の愛称について発表した。 【画像】小池知事定例会見4月28日(全文2)豊洲移転ロードマップ、総点検が一歩進む 以下はその全文。
すっかり「定着した」クールビズ
小池:はい、お願いします。 東京新聞:それでは定例記者会見を始めます。冒頭、知事のほうからよろしくお願いします。 小池:はい、皆さん、こんにちは。それでは私のほうからまず5件、ご報告等がございます。お知らせなどもございますのでお伝えさせていただきます。まずクールビズであります。夏の暑さ対策ということで、このクールビズは今年も5月1日から10月31日まで9都県市で実施ということでございます。私が言うのもなんなんですけども、このクールビズ、2005年から初めまして、すっかり定着したことと思います。まず意識改革ということですが、もう一斉に始めないとこの国、なかなか変わんないんですね。ということで、当時は小泉総理、そして財界は経団連を中心として、一斉に始めていただきました。 目的は別にファッションの話ではございませんで、地球温暖化防止ということの意識改革の一環として始めて、そして当時、全国の事務所、それぞれオフィスの室内の平均の気温が26度だという調査がありましたんで。それからあともう1つは、この襟元を開けてジャケットを脱ぐとだいたい体感温度が2度下がるという、そういうこれも科学的な調査の結果があると。 で、それから労働基準の関係で室温は28度に抑えるようにというのがあって、ちょうど26プラス2度で、28度ということで、エアコンの温度を28度に設定するというよりも室温を28度までにしましょうということでいたしておりましたら、最近はエアコンもさらにイノベーションが進んで、ちゃんと室温を28度に抑えるというか、それを限度とするような調整ができるようになったということです。 それからもう1つ加えて言いますと、あれから機能繊維がさらに活発になって、ヒートテックや、着ると涼しいという繊維も出てきて、ある意味の成長戦略にもつながったんじゃないかというふうに自負しております。ただし成長戦略で産業が活発になると、それだけまたCO2が増えるじゃないかとか、いろんな議論がありますけれども、いずれにせよ10年でこれだけ定着したというのは、ほかはあんまりないんじゃないかなというふうに思っております。楽ですてきに過ごせる服装にすることで、人も地球も健康になれるということでございます。引き続きご協力をいただきたいと思います。 なお私は5月1日から10月31日までって、あまり期間を決めるのはどうかと思うんですが、でも行政なのでこういう形で期間については5月1日からとさせていただきます。それからクールビズだけではございませんで、テレビとか証明の電源オフなど、ちょっとした意識をするだけで省エネ節電にも率先して取り組んでいただくように、併せてお願いをしたいと思います。 で、もう1つございまして、こちらが打ち水でございます。打ち水のイベントを行います。で、これは2020年の東京オリパラの競技大会と、その先に向けまして、夏に涼しさを得るための江戸の知恵、打ち水を東京のおもてなしとして広げていきたいという考え方でございます。日付は7月20日、木曜日。その日を「打ち水日和」と銘打ちまして、打ち水を繰り広げる1日にしたいと考えております。都民広場では夕刻に私も参加いたしまして、都主催で、打ち水イベントを開催いたしまして、このイベントと同じ日にそれぞれの地域、企業の皆さまにも都内各所で、打ち水の実施をお願いしたいと考えております。都民広場でのイベントの内容や打ち水の実施にご協力いただけます団体の募集については今後、ホームページなどで公表していく考えでございます。