【京王杯2歳S】単回収率342%の小倉2歳S組に注目 前走内容に“余裕あり”エイシンワンドを推奨
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は11月2日(土)東京競馬場で行われる京王杯2歳Sについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【アルゼンチン共和国杯2024 推奨馬】末脚の破壊力はメンバーNo.1! 左回りは複勝率85.7%で絶好の舞台(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の内容」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった14頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:前走「新馬勝ち」と「GⅢ」が優勢
京王杯2歳Sで有効なデータとなるのが前走クラス別成績だ。まず未勝利戦組は【0-2-2-26】と勝ち馬が出ておらず、複勝回収率も38%と低調。1勝クラスは【0-0-2-12】で未勝利戦組よりも悪い数字となっていて、ともに割引が必要だ。 続いてプラスなのは新馬戦組とGⅢ組。前者は【2-1-1-16】で単勝回収率283%、複勝回収率109%。さらに、2着に0.2秒差以上をつけた馬に限定すると【2-1-0-7】となり、単勝回収率567%、複勝回収率168%まで上昇する。今年はバニーラビット(0.3秒差勝ち)、レモンバーム(0.4秒差勝ち)の2頭が該当している。 GⅢ組は【5-4-2-19】単勝回収率168%、複勝回収率114%で、勝ち馬が出ているレースは小倉2歳S組と函館2歳S。今回3頭が出走する小倉2歳S組は【3-1-1-7】単勝回収率342%、複勝回収率112%と特に優秀だ。 また、上位人気が予想されるシンフォーエバーとマイネルチケットは、前走がサウジアラビアRC。この組は2014年のいちょうS時代を含めても【0-0-0-6】で、好データには当てはまらない。 【前走新馬戦で0.2秒差以上をつけて勝利した登録馬】 ・バニーラビット ・レモンバーム 【前走函館2歳Sか小倉2歳Sだった登録馬】 ・エイシンワンド ・エンドレスサマー ・クラスペディア ・ヤンキーバローズ
前走の内容:小倉2歳S
小倉2歳Sからは勝ち馬エイシンワンド、2着のクラスペディア、6着だったエンドレスサマーが特別登録している。当日は台風10号の影響もあり重馬場開催で、パワーが求められる傾向。最内は厳しい馬場状態だったが、前後半は3F34.5-34.5のフラットな流れで、ある程度前のポジションを取る必要があるレースだった。 好走したエイシンワンド、クラスペディアはレースの流れに乗って競馬したが、後方から運んだエンドレスサマーにとっては厳しい一戦だった。とはいえ、上がり3Fは上述の2頭より遅い34.4秒で、実力差もあったとみる。 エイシンワンドとクラスペディアの着差は0.1秒。前者は内に刺さる面を見せたり、抜け出してからソラを使っていたりと、余裕のある勝ち方だったことから順当に評価する。一方のクラスペディアは未勝利の立場でどこまで人気を集めるかだが、この馬は新馬戦もエイシンワンドの2着。この時は3着以下に6馬身以上の差をつけており、前走の2着は決してフロックではない。押さえておきたい一頭だ。