「健康診断」約6割に異常所見も…脳ドック受けた方がいい人は?病気のリスクを事前に見つける「春の健康診断スペシャル」
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。 メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。 ドクターは、アルファメディック・クリニック 日本人間ドック学会指導医 波多のぞみ先生です。 【動画】 いつまでも自分の脚で歩ける健康な体作り!骨を丈夫にするトレーニング「横スクワット」はこちらから【28秒~】 今回のテーマは「~病気のリスクを事前に見つける!~春の健康診断スペシャル」 過去1年間に人間ドックなどの健康診断を受けた成人は約69%だそうです。さらに、定年を迎えた60歳以降は受診率が年々低下しますが、その年代こそ一番病気のリスクが高まる頃なのだとか。そこで今回のテーマは「春の健康診断スペシャル」。中高年が注意すべき病気のリスクが分かる検査項目や、年代別のオプション検査の選び方などを専門医に教えてもらいました。
健康診断で病気のリスクを事前に見つけましょう
先生によると、健康診断を受けた人のうち約6割に異常所見が見つかるそうです。なかでも、特に多いのが中高年の男性なのだとか。そのため、中高年以上の人は健康を守るためにも年に1回健康診断を受けて、病気のリスクを事前に見つけましょう。
中高年が気をつけたい血液項目(1)肝硬変につながる「肝機能」
<肝機能に関する数値「AST」「ALT」「γ-GTP」とは?> 肝臓に関する数値「AST」と「ALT」は、どちらも肝臓で作られる酵素の事。肝臓が何らかのダメージを受けて細胞が破壊されるとこの酵素が放出され、血中濃度が上昇するのだとか。また、「γ-GTP」も同じく肝臓に関する数値だそうです。 <肝機能の基準値> ・「AST」 30U/L以下 ・「ALT」30U/L以下 ・「γ-GTP」50U/L以下 3つのうちの1つでも基準値をオーバーしていると脂肪肝が疑われるそうです。 <肝臓の数値が悪くなる原因は?> 肝臓の数値が悪くなる原因には「脂肪肝」が考えられるそうです。脂肪肝とは肝臓の細胞に脂肪が溜まった状態の事。放置すると、肝臓が硬くなって機能が低下する「肝硬変」、最悪の場合「肝臓がん」につながる可能性もあるそうです。日本人の脂肪肝の原因としては、お酒の飲み過ぎよりも食べ過ぎや肥満によるものが多く、20代の頃と比べて体重が10kg以上増えている場合は要注意なのだとか。自覚症状のない脂肪肝ですが、超音波エコーの検査で確認できるそうです。