退団決意の大谷譲二が三富兜翔に完勝。去就は特に語らず。三富は個人と代表の狭間で「明言はできない」【PPPTOKYO】
団体が成長するに従い、方向性の違いなどが出てくるのはプロレス界の常。三富と大谷もその例に漏れずで、SNS上で三富が大谷を批判。前回大会となった7月の新宿FACE大会では大谷と大門寺崇とのシングルマッチの試合後に、大門寺に背中を押される形で大谷が三富への思いをぶちまけたうえで、シングルマッチを要求。この日の5周年大会での対戦が決定した。大谷はその直後のバックステージでこの日を最後に退団することを決意していたことを明かしていた。 そんなさまざまな状況のもと行われたのがこの日の試合。 ゴングが鳴ると互いにコーナーからしばらく一歩も動かず。そして歩み寄るとロックアップからヘッドロック、首投げ、ヘッドシザースという基本的な動きからスタート。その後もグラウンドの攻防から大谷が三富をロープに押し込み、クリーンブレイクと思いきや胸板を張ったところから一気にぎすぎすした打撃戦に。大谷が頭を張ると三富は頭を踏みつける。三富はロープ越しのドラゴンスクリューなどシビアな攻め。場外戦で垂直落下式ブレーンバスターを放つなど容赦なし。
しかし大谷をリングに投げ入れた三富に大谷がプランチャーを見舞い形勢逆転。リング内の戦いに戻ると大谷はミサイルキックの連発からスープレックス。しかし三富は雪崩式ブレーンバスターで切り返すなどその後も一進一退の攻防を繰り広げる。10分過ぎに三富が垂直落下式ブレーンバスターからフロッグスプラッシュも大谷がかわす。しかし三富はバックドロップ、トラースキックを繰り出し、ロープに走るも大谷はタイツをつかむとジャーマン、そして顔面にヒザをたたき込む。 大谷はヒザをついたままの三富の右手を握り一瞬、目線を交錯させたがその手を払うとエルボー。そして背後からギャラリアで脳天をマットに突き刺す。カウント2で返した三富だったが、続くフロッグスプラッシュで大谷が3カウントを奪った。 大谷は勝ち名乗りを受けると大の字の三富に深々と頭を下げて退場した。