退団決意の大谷譲二が三富兜翔に完勝。去就は特に語らず。三富は個人と代表の狭間で「明言はできない」【PPPTOKYO】
博報堂出身の異色プロレスラー、三富兜翔が代表を務める新進気鋭のプロレス団体「PPPTOKYO」の5周年記念公演となる「Splash Carnival-宴・解放戦線-」が9月10日、東京・新宿FACEで行われた。 セミファイナルで行われた三富vs大谷譲二の一戦は大谷がフロッグスプラッシュからの片エビ固めで3カウントを奪い、リングに大の字となった三富に深々と頭を下げ、リングを降りた。 同団体は2019年9月に三富が「令和のバブルを作り出そう」をコンセプトにプロモーションとして旗揚げ。セクシー男優のしみけんをスペシャルアドバイザーに起用し、試合ではセコンドについていたセクシー男優しみけんが伝説の「駅弁固め」繰り出し試合に介入するなど破天荒な話題を振りまいた。その一方で試合についてはWRESTLE-1の芦野祥太郎、羆嵐、児玉裕輔らが参戦し「試合はきっちり」行い、既存のプロレス団体には出せない魅力でじわじわとファンを増やしていった。
2020年の新型コロナの時期を乗り越え、2021年3月から「団体」に移行。この3月公演で八須拳太郎、9月公演ではちゃんよたがデビュー。ちゃんよたは筋肉YouTuberでセクシー女優ということもあり、デビュー自体がいろいろな意味で大きな注目を集めたが、デビュー戦とは思えぬ動きを見せ、プロレス業界関係者の評価を一変させるとデビュー1年にして女子プロレス界で最大規模を誇る「スターダム」への出場を果たした。八須も格闘家の朝倉未来がスペシャルアドバイザーを務める「BreakingDown」に2022年11月に出場し、勝利を収め“胸毛ニキ”としてブレイクするとホームリングでも一気に成長。団体を引っ張る存在に成長した。 特異なキャリアを持つ2人に注目が集まることが多いPPPTOKYOだが、常に高いレベルの試合内容でリングを支えて来たのが大谷。大谷は学生プロレス時代からの後輩で2019年の旗揚げ戦にも参戦。2021年からは所属となった。その確かな実力から現在では他団体からもオファーが殺到する人気選手となっている。