リオ五輪・男子体操日本代表帰国会見(全文1)団結力を持ち信じて戦った
白井選手への質問:ゆか4位、跳馬で銅メダルという結果について
TBS:ありがとうございます。では白井選手に伺います。白井選手はゆかで金メダルが期待されていましたが、今回は4位という結果になりました。そして跳馬では新技を決めて見事、銅メダル。こういった結果を受けて今大会、初めてのオリンピックを終えてみていかがでしょうか。 白井:本当にうれしい思いも悔しい思いもたくさんあって、10代で経験できる大会ではなかなかないので、本当に貴重な体験をさせてもらったなと思いましたし。ゆかでは自分の演技ができなくて悔しい思いはしましたけど、それあっての跳馬の3位だと思うので、本当に人の気持ちってうまくできてるなって思いましたし、跳馬ではもう完全に開き直って、最後は自分らしい体操で終わろうと思ったので、やはり自分らしい体操を見せれれば世界でも、跳馬も通用するんだなということが分かったので、これからも自分らしさは大事にしていきたいなと思わされる大会でした。
4年後の東京オリンピックについて
TBS:では最後に皆さんに聞かせていただきます。またちょっと気が早いんですけども、4年後の話、聞かせてください。東京オリンピック、2020年にやってきますが、そのときにどんな体操選手になっていたいか、どんな存在になっていたいか。もちろん今大会で引退を考えている方もいるかもしれませんが、よければ教えてください。 白井:僕は皆さんが思ってるとおり、まったく引退なんてないですし、今回、団体優勝したことで、この団体優勝を見て真剣に東京を目指したいって思った選手も多いと思いますし、また僕も10代で、団体優勝のこのメンバーにいれてるということで、東京のとき10代の選手でも、若いからといって諦めないでほしいと思いますし、僕は東京で23歳なので、凌平さんや航平さんのように、6種目出て当たり前の選手になってないといけないと思いますし、やはりそれなりに大きい責任を担っていかなきゃいけない選手になってるとは思います。 TBS:この4年間で跳馬やゆか以外の残りの種目も、徹底的に仕上げていくということでしょうか。 白井:そうですね。本当に、大学に入ってからゆかと跳馬以外の、ゆかと跳馬もそうなんですけど、しっかり体操を基礎から見直して、今は少し日本らしい、美しい体操というところが近づいてきてるところだと思うのであと4年、焦らずに基礎をみっちり固めて、東京でしっかり、その基礎を土台とした美しい体操ができればいいかなと思っています。 加藤:本当に今以上にもっと成長して、日本を引っ張る存在になりたいと思っていますし、ロンドンでは団体で3種目しか貢献していなくて今回、団体5種目、個人総合、種目別の平行棒と、この4年間で成長していることは少しは示せたかなと思うので、東京ではこれ以上に、個人でもメダルを狙えるくらいの選手に成長していたいと思います。 内村:今のところ何も考えられないというか。4年後、東京で、自分の生まれた国でオリンピックがあるので、そこはもちろん目指していきたいですけど、今のところ何も考えてないですし、リオで団体の金メダルを取ることができれば、東京オリンピックにうまくバトンを渡すことができるっていう目標は達成できたので。東京オリンピックで僕がチームを引っ張るっていうことはたぶんないと思うので、次の世代にうまくそこは伝えられたはずなので、僕は僕なりに自分の道を進んでいこうかなと思います。 田中:これまで結果重視の目標を持って、団体金、リオでの団体金を最大の目標としてやってきて、それが今、達成されて、結果としての大きな目標っていうのは今のところありません。本当、東京がかなり遠くに見えます。ただ自分にしかできない、表現できない美しい体操っていうのはあると思うんで、その体操っていうのをこれから極めていきたいなという気持ちで、その極めていく中で大きな目標が見えてきたら突っ走りたいなと思います。 山室:そうですね。4年後は年齢的にも32歳の年なので、厳しくはなってくるんですけども、でもせっかくの自国開催っていうことで、やっぱりできることならば出たいなっていう気持ちはあるのでしぶとく、じゃないですけども生き残っていきたいなとは思っています。 TBS:ありがとうございます。代表、以上になります。 司会:ありがとうございました。それではフロアからの質問をお受けしたいと思います。はい、じゃあそちらお願いします。後ろです。 【連載】リオ五輪・男子体操日本代表帰国会見 全文2へ続く