Wシリーズ「ヤンキース惨敗」のウラに「26歳の大砲」移籍報道 敏腕代理人と“大谷の活躍”で信ぴょう性が増して
記事のネックにはやはり大谷が…
ソトは今オフ、フリーエージェントになる。ワールドシリーズ第2戦で山本由伸(26)からホームランを打った。同シリーズ中に26歳の誕生日を向かえた若手である。 ナショナルズに在籍していた18年にメジャーデビューを果たし、翌19年には34本塁打を放ってチームの世界一にも貢献した。22年途中にパドレスへと移籍し、ヤンキースの一員になったのは昨年12月の大型トレードだった。 「ヤンキースは若手4投手と準レギュラー捕手のカイル・ヒガシオカ(34)の放出も決め、5対1のトレードでソトを獲りました。昨年のヤンキースは総得点がア・リーグ15球団中11位の673点しかなく、あわや23年ぶりの最下位転落もあり得る状況でした。そこでジャッジのほかにもう一人大砲が必要だとの結論に至ったのです。ソトの凄さは一発もありますが、選球眼がバツグンに良いところです」(現地記者) トレード成立後、ソトは3100万ドル(約46億5000万円)で契約した。今季の成績は打率2割8分8厘、本塁打41、打点109。当然、ヤンキースは長期契約を提示して引きとめるものと思われてきた。 「ソトは今オフの米FA市場で去就がもっとも注目されている外野手と言っていいでしょう。メッツ、ジャイアンツ、ブルージェイズ、レッドソックスも獲得に名乗りを挙げると思われてきましたが、一時期、ソト自身が『ニューヨークに満足している』とコメントしていた。そのため、ヤンキース首脳陣もシリーズ中に出たソトの“喪失報道”を否定してまわっていたのですが…」(前出・同) メジャーリーガーは強靭な肉体の持ち主だが、繊細な一面も秘めている。今季はソトの打棒に救われた試合も多く、ジャッジとともに長く打線の中核を担ってくれると思っていた仲間たちに「動揺を与えた」というのが米メディアの見方だ。それも、対戦チームの「ドジャースに行く」となれば、プレーに集中できなかったかもしれない。 「ヤンキースの首脳陣は『ドジャースには行かない』と言っていましたが、フリーエージェントになってしまえば、ソトの代理人がどの球団と接触しようが止める権限はありません」(前出・同) その『ニューヨーク・ポスト』の記事に信ぴょう性を持たせたのは、ほかならぬ大谷だ。記事ではこう書かれている。 「大谷は昨オフに史上最高額となる10年7億ドル(約1061億円)で契約を結んだが、97%が後払いという異例の契約となり、チームは山本やテオスカー・ヘルナンデス(32)らの補強に成功した。ドジャースはすでに良好だった財務状況がショウヘイ・オオタニの契約によってさらに飛躍的に伸び、これらがソト獲得の資金となる」