阪神・井上広大、一塁チャレンジ! 1軍定着へミットも新調「キャンプで基礎からやっていければ」
阪神・井上広大外野手(23)が29日、甲子園球場で一塁の守備練習を行った。1軍では一塁での出場経験がないが、高卒6年目の来季に向け、複数のポジションをこなして出場機会を増やす考え。あらゆる可能性を探りながら、今オフは貪欲に挑戦していく。 来季6年目を迎える大砲候補が新たな可能性を探っていく。井上が秋を感じさせるオレンジ色のミットを手に、一塁で守備練習に取り組んだ。 「ゲームに出られる可能性があるのであれば、いろんなところを挑戦したい。キャンプで基礎からやっていければ」 1軍での出場経験がないポジションだが、今季ウエスタン・リーグで出場83試合のうち25試合で一塁を守った。夏場に巨人・岡本和モデルのミットを新調。ウェブ(網)の部分が外野用グラブのような独特な形で「僕も初めて見ました」と口にする。硬さを感じていた期間は「ノリさん(山崎2軍打撃コーチ)のミットを使ってゲームに出ていた」と明かした。 今オフ、不動の一塁手・大山がFA権を行使する可能性もあり、より強化が求められるポジション。藤川新監督は「複数ポジションを守る選手の方がキャリアが長かったりする。前向きな気持ちがあれば魅力的な選手になる」と挑戦に背中を押す。 「基礎練習が大事。しっかりと取り組んで、ゲームや実践的なノックをやっていければ」 今季は初本塁打記録するなど、飛躍の兆しを見せた井上。持ち前のバッティングを生かすため、新境地への一歩を踏み出した。(萩原翔)