ゲイであることに悩んだ10代。性教育の授業で先生が放った一言に傷ついた…【プライド月間、LGBTQ+】
LGBTQ+は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアルやトランスジェンダーなどの性的マイノリティを指す言葉。最近はメディアで取り上げられることも多くなった一方、まだまだ多くの当事者が悩みを抱えていたり、当事者でなくとも実情をあまり知る機会がないのが実状ですよね。6月は、世界各地でLGBTQ+の権利を啓発するための活動が行われる「プライド月間」です。イギリス人の同性パートナーと英国で結婚し、現在はロンドンで暮らすKanさんに、10代に抱えていた悩みや、当事者をサポートする際に大切なことについてもリモート取材! (2023年6月に公開した記事を一部編集したものです) 【LGBTQ+プライド月間】「知人からカムアウトされ時どうすればいい?」 ●PROFILE:Kanさん 大学在学中のカナダ留学を経て、卒業後に渡英。ロンドンの大学院でジェンダー・セクシュアリティについて学び、帰国後に化粧品会社に入社。2019年にNetflixの人気番組『クィア・アイ in Japan!』に出演。2021年イギリスに再び渡航し、英国人の同性パートナーと結婚。現在、ロンドンで生活中。今回のリモート取材にて、Kanさんからの第一声は「こんばんは」と日本時間に合わせた挨拶。Kanさんの「相手へ寄り添う意識」を早速感じる場面がありました。
遠距離恋愛とまさかのコロナ禍を経て英国移住。
同性パートナーと結婚するまで ――2021年にイギリス人のトムさんとご結婚され、現在はロンドンで生活されていらっしゃるんですよね。実は偶然なのですが、インタビュアーの私にもイギリス人女性のパートナーがいて、彼女と同性婚して昨年からマンチェスターで暮らしています。そんな似たような境遇もあって、今日はお話を伺うのをとても楽しみにしていました。 Kan マンチェスターにお住まいなんですね! すっかり日本から取材していただくものと思っていたのでびっくりしました!(笑)こちらこそ今日はよろしくお願いします。
――夫のトムさんとは、どんな風に出会ったのでしょうか?
Kan 大学在学中にカナダに留学し、その後ジェンダー・セクシュアリティについて学ぶために、ロンドンの大学院に進学しました。トムに会ったのは、大学院生だった頃です。 ――イギリスに移住されるまでの3年間、Kanさんは日本で、トムさんはイギリスでと、しばらく遠距離で生活されていたそうですね。 Kan 大学院を卒業した当時、トムはロンドンの企業で働き始めたばかりで、僕の就職が日本で決まったこともあって、そこから遠距離恋愛がスタートしました。3年という期限を2人で決めて、「3年後にイギリスで、もしくは日本で同性婚ができるようになっていたら日本になるかもしれないけど、どちらかの国で一緒に暮らそうね」とゴールを定めていました。 3ヵ月ごとにお互いの国に行き合うという計画も立てていたのですが、2020年に予想外のパンデミックが起きて。会えない日々が続きましたが、2021年7月に婚約者ビザ(Fiance Visa)でイギリスに渡航し、9月にイギリスの法律下で正式に結婚しました。現在は配偶者ビザ(Spouse Visa)で滞在しています。