【40代、50代・更年期の基礎知識 】更年期のつらいホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)の原因と対策を婦人科医が解説!「症状例」と「起こりやすい人」のセルフチェックつき!
Q. 職場の会議やイラついたときなど汗が噴き出すのが困りもの。これ、いつまで続くの?
A. 多汗は、数カ月で落ち着く人も、数年続く人もいます。心を落ち着けてQOL(生活の質)を保つことを考えましょう 「更年期の症状はどれも個人差があり、症状の出る期間もバラバラです。一番の解決策はHRTを受けることですが、難しい場合は自律神経を整えることを考えて。 また、運動して汗をかくことはとても有効です。汗を調節するために『運動したら汗をかく、運動していないときは汗が止まる』という反射を体に覚え込ませましょう。 何より、焦らずにホットフラッシュときちんと向き合い、婦人科を受診し、HRTや他の治療を相談。運動習慣を持つなど生活の改善をしていくと、早く落ち着くことが見込めます」
Q. 寝汗がひどく、汗だくで目が覚めます。それがストレスでさらにイライラ…
A. ひどい寝汗は、ストレスだけでなく不眠にもつながる悪循環。積極的に治療を 「これは更年期症状によくあるパターンです。寝汗がひどくて目が覚めると不眠につながり、メンタルも落ちてしまう。するとより自律神経が乱れて発汗してしまう悪循環。どこかでスパイラルを断ち切る必要があります。 夜中に下着を替えることで眠れるならいいのですが、気に病むようになったら治療するのがベスト。我慢は禁物。婦人科を受診すると楽になります」 《ホットフラッシュとの上手なつき合い方》 ●冷却アイテムでつねに首を冷やす 即効性のある対処法は、冷却アイテムを使って首まわりを冷やすこと。体温調節ができる。 ●よく眠り、ストレスや疲労をため込まない 睡眠不足は更年期の症状を悪化させる大敵。寝汗対策をして、ぐっすり眠れる努力を。 ●外出時は準備を万全にして心に余裕を 心配ごとは症状の出る引き金に。タオルや下着など、外出先で困らない準備をして、心に余裕を。 ●症状がつらいなら無理せず婦人科へ 悩んだり我慢していると症状が長引くことに。一度でも婦人科に相談してみることをおすすめ。 ●マイナス感情に支配されないように 気にしてばかりいると、日常すべてが嫌な感情に支配されがち。そのうち治ると前向きに! ●周囲にカミングアウトして、気を楽に 人に知られたくない緊張感も症状の引き金に。いっそ周囲に言ってしまったほうがよい場合も。