地銀協、加盟行に貸金庫の運用状況の再点検要請-三菱UFJ事案受け
(ブルームバーグ): 全国地方銀行協会の秋野哲也会長は18日の会見で、三菱UFJ銀行の貸金庫の窃盗事案を受け、加盟各行に運用状況の再点検を徹底するよう要請したと明らかにした。
秋野氏は同事案について、銀行の信頼を損なう「極めて重大な事案だ」とした上で、各行で再点検の上、セキュリティーのさらなる強化策を講じていくと述べた。また、仕組みだけでなく、現場でのけん制を効かせるなど、行員の意識改革も必要だと指摘した。
地銀の経営状況については、この先、預貸金利ざやの着実な回復への道筋が明らかになってくるとして、増益基調が続くとの見方を示した。足元、倒産件数の増加が見られるが、規模も小さく、銀行としても貸し倒れに対する引き当てが進んでいることもあり、与信コストへの影響は軽微にとどまると述べた。
地銀協は同日、今月の理事会で次期会長に横浜銀行の片岡達也頭取を内定したと発表した。正副会長を含めた新役員の正式な選定は、来年6月の理事会で行う。
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