相手をほめるのが苦手…得意に変える4つの方法【臨床心理士が解説】
「ほめることが苦手」と感じたら…知っておきたい方法
【1】労いの言葉や感謝の言葉を使う 良いところを無理にほめようとするのではなく、相手が自分に対してやってくれたことに対して感謝の言葉や労いの言葉として伝えるという方法があります。例えば、『いつもありがとうございます』とか『~してくれて助かりました』といったような感じです。ほめようとすると、媚を売っているとか、ウソをついているような感じがしてしまう人でも、相手が自分にしてくれた事実に対しての労いや感謝を伝えるのであれば、少し抵抗感が減るのではないでしょうか。 【2】ほめることとお世辞の間に境界線を引く ほめることと、お世辞を同じようなものとして捉える人も多いと思います。お世辞とは、心にも思っていないことを愛想や自分を守るためのものとして言うもの、ほめるとは、相手の行いを称えることです。こうして整理すると、全く別のものであることがわかります。それに、お世辞には自分の利益のために相手を操作するという要素もあるので、多用していると信頼関係にヒビが入ってしまうことも。相手に対して良いと思ったことはその旨を伝えればいいし、無理に良いところを作り出そうとしなくてもよいのです。 【3】第三者を介して伝えてみる 心理学の用語でウィンザー効果というものがあります。これは当事者よりも第三者が発信した情報の方が信頼されやすいという心理効果のことです。『〇〇さんがあなたのことほめていたよ』と言われた経験をしたことがあると分かると思いますが、第三者からこう言われる時って、うれしさがより増す感覚がありませんか? 面と向かって本人に伝えることに抵抗がある時は、第三者にお願いして伝えてもらうというのもよいと思います。 【4】その人の存在を認める 具体的なほめるポイントや、気の利いた言葉を探そうとしなくても、『あなたがいてくれて助かっている』ということを伝えてあげるのもおすすめです。自分の存在を肯定してもらえるってどんな言葉にも変えがたい価値があると思いますし、自信にもつながりますよね。