日本の地で何を…。Jリーグ史上最悪の悪童外国人(2)味方蹴って解雇…。「俺王」と称された点取り屋
1993年の開幕から今年で32年目を迎えたJリーグにおいて、外国人の存在は特別だ。数多くの外国人選手がクラブの優勝やJ1残留のための「助っ人」としてチームを救ってきている。しかし、その中には、目に余る言動でクラブを去っていった悪童もいる。今回は、様々な問題行動でクラブの怒りを買った選手を紹介する。
FW:ウィル(ブラジル出身) 生年月日:1973年12月15日 在籍クラブ:大分トリニータ、北海道コンサドーレ札幌、横浜F・マリノス 在籍期間:1999年~2003年 J1リーグ通算成績:66試合40ゴール0アシスト J1得点王にも輝いたことがあるウィルだが、素行が良かったとは言い難い。 1998年に大分トリニータに加入したウィルは、J2ながらも加入後2シーズンで40ゴールを記録する目覚ましい活躍を見せた。優れたフィジカルを活かした前線での活躍やストライカーらしい独善的なプレーから「俺王」の愛称で親しまれた。 2001年に期限付き移籍で加入したコンサドーレ札幌(現・北海道コンサドーレ札幌)ではリーグ戦26試合24ゴールと大爆発し、クラブのJ1残留に大きく貢献。J1得点王にも輝いた。 しかし、翌年に横浜F・マリノスに期限付き移籍で加入すると、その自己中心的な性格が悪い方向に作用する。24試合で14ゴールを奪うなど得点力は健在だったものの、当時のマリノスには中村俊輔ら多くのタレントが揃っており、ウィルがクラブの王様となることは出来なかった。 この扱いにフラストレーションがたまっていたのだろうか、10月に行われたジュビロ磐田との一戦では、2枚目のイエローカードを受け退場を命じられると、思い通りにパスをくれなかった味方の奥大介に強烈なキックを見舞う愚行に及び、その後、6試合の出場停止を言い渡されることになった。 この行為は当然許されるものではなく、マリノスはウィルを解雇。同選手はその後、2003年に古巣の札幌に期限付き移籍で復帰すると、同年夏にこちらも古巣の大分に身を置いたが、かつての輝きはなく、このシーズン限りでJリーグに別れを告げている。
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