“紀州のドン・ファン”元妻の「あのタイミングで死んだせいで」の怨み言に野崎氏の腹心が「いかにもあのコらしい」
■ 役員報酬で派手なカネ使い 15日の最後の被告人質問では、検察側から「覚醒剤を注文したあとに“覚醒剤過剰摂取”という動画を見たのはなぜか」と問われた。後に野崎氏が覚醒剤の大量摂取で命を落とすことを予見していたかのような行動にも思えるが、早貴被告は顔色一つ変えず、こう述べた。 「注文したあとにYouTubeでお勧めされたので、タイミングが合ったことから見ていた」 野崎氏の遺産のことについても検察側は尋ねた。 検察「遺産は、ゆくゆくはもらえたら、どう使おうと考えていた?」 早貴被告「私は先のことより目先のことが大事、月100万円のほうが大事」 野崎氏の死後、野崎氏の会社の役員になり、報酬を手にすること成功した早貴被告のカネの使い方は派手になっていった。裁判では、野崎氏が亡くなった後で東京に移り住み、都内で引っ越しを繰り返し、高級車ポルシェと高級オートバイのハーレーダビッドソンを購入していたことも検察側から指摘されて認めている。 「彼女はドン・ファンの愛車だった新型のベンツを和歌山から東京に乗っていき、それを売り払ったことも明らかにされました。そしてポルシェやハーレーも購入していたことが明らかにされて傍聴席からは『ホーッ』という声がもれました。どうやら中古車らしいのですが、それでも数百万円はします。また整形手術にも数百万円を使ったことも認めています」(テレビ局報道部員)
莫大な遺産が転がり込むことを見込んでの散財だったのだろうか。「遺産目当ての結婚」を野崎氏にも隠していなかったと言うだけのことはある、ということか。 ■ 亡き夫に「文句を言ってやりたい」 検察側から野崎さんが亡くなったことについてどう思うか問われた被告はしばしの沈黙の後、次のように答えている。 早貴被告「目の前にいたら文句を言ってやりたい」 これを受けて、弁護側代理人から「目の前に野崎さんがいると思って言ってみて」と促されると、早貴被告はきっぱりこう言った。 「死に方を考えてほしかった。社長があのタイミングで死んだせいで、私は何年も人殺し扱いなので、クソっと」 11月18日には論告・求刑が行われ、12月12日には判決が言い渡される。
神宮寺 慎之介