投資だけで金持ちにはなれない…金融エリート・肉乃小路ニクヨは語る「王道は仕事で稼げるようになって、お金を貯めること」
投資は仕事で稼げるようになってからすること
――最近は世間の関心が資産形成に向いている一方で、ワーキングプアのような状態の人もいます。そういう人はいくらぐらいの貯蓄があったら資産形成を考えてもいいと思いますか? ニクヨ 基本的には銀行預金は放っておいても増えないからもったいないものだと思っています。けれども、働けなくなってしまったり、収入が途絶えたりするような時期があるかもしれないので、最低半年分はなんとか暮らせる現金は確保しておいたほうがいいなと思っています。 お子さんがいる人は、のちのち必要になる金額はある程度わかっていると思うのでその分の貯金は確保したうえで、あまった資金は全部投資にまわしてもいいでしょうね。 ただ、ワーキングプアの人となると、話は別ですね。私は投資をすすめていますけど、投資だけではお金持ちになれないとも思っています。王道は仕事で稼げるようになって、お金を貯めることです。 ――それはどうしてですか? ニクヨ 投資は欲張ると大変な目に合うことが多いのと、投資期間は長期になるので、本当に使わなくてもいい資金でないとするもんじゃない。年率が4~5%の投資をする一方で、自己投資をして収入を増やすのがやっぱり王道なんじゃないかなと。
本当に金持ちになりたいんだったら、しっかり働いて出世したり、自分で事業を始めたり
私はお金のプロとして、銀行、証券会社、保険会社で金融商品を売っていたから金融商品で儲けましょうと言うのだと思われがちなんですけど、私自身、給料が上がるように努力した経験があるし、周りを見ていてもそれが本筋だって思うんですよね。 だから本当に金持ちになりたいんだったら、しっかり働いて出世したり、自分で事業を始めたりして、それを大きくしていってほしいですね。そのうえで余ったお金をただ預貯金にしておくのはもったいないから有効活用するというのが、お金に困らないし、人生楽しく送る一番いい方法。 そもそも働くことは、周囲を楽にさせたり、誰かの役に立ったりして、ありがとうと言われる上に、お金ももらえるなんて最高のことじゃないですか。ワーカホリックと言われてしまうかもしれませんが、私は死ぬまで働き続けたいです。
肉乃小路ニクヨ