矢沢永吉ファンのお寺の看板娘は、1200年消えていない火に世界平和を祈っていた
廊下には2年前に95歳で亡くなった祖母の仏画がずらりと飾られていた。
さらに、納骨堂も見せてくれた。
すると、参拝室の扉が静かに開く。
1階のフロアもユニークだ。まずは「寺パン」コーナー。お寺が運営しており、学生や近所の人がよく買いに来るそうだ。
ここではお浄めスプレーの「弘法のしずく」も販売中。水に苦労している地域を訪れた空海が杖で地面を突いたところ、泉が湧いたという伝説の水をモチーフに製造されている。
そして、オリジナル商品の雪駄もあった。履きやすいため、お寺の僧侶は全員愛用しているそうだ。
最後は一瞬で四国お遍路ができるという「お砂踏み」コーナーにも案内してくれた。 「空海さまに由緒がある四国八十八ヶ所の全霊場の砂を敷き詰めています。杖を中心として時計回りにお参りをすると、実際に巡礼をしたのと同じ功徳を積めるんです」。
プライベートで最近感動したことも聞いてみた。 「母も私も矢沢永吉さんのファンで、昨年12月に武道館のコンサートに行きました。素晴らしかった。74歳なのに溢れるエネルギーがすごい。たくさんのファンを勇気付けているし、私も自信を持って頑張って行こうと思いました」。
「お寺にいて思うのは、仏教でもキリスト教でも、みんな見ているもの、祈っていること、思っていることは同じなんですよね」という言葉が印象的だった安希与さん。 最後に読者へのメッセージをお願いします。
[取材協力] 大本山 弘法寺 石原たきび=取材・文
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