2024年版 ここまで進化した! 現代最強SUV 10選 海外の辛口評論家が選ぶ「ベスト」とは
8. ポルシェ・マカン
長所:クラス最高のハンドリング、広さと速さの見事な調和、考え抜かれたインテリア 短所:2.0Lは刺激に欠ける、最上級グレードは割高、間もなくモデルチェンジを迎える 最も優れた点:ドライビングの魅力 スポーツカーをこよなく愛する人たちから尊敬を集めるSUVがあるとすれば、それはマカンGTSだろう。ポルシェのエントリーモデルとして、誕生から10年近く経過しているにもかかわらず(ベースは2008年登場のアウディQ5と共通)、加速性能、室内の広さ、優雅なダイナミクスを融合させ、SUV市場における1つの基準となっている。トレンドに後ろ向きな人でさえも、乗れば納得してしまうほどだ。 2024年後半にはEV専用の新型が導入予定だが、現時点でのトップグレードであるGTSは、最高出力445psの2.9L V6ターボを搭載している。0-100km/h加速はわずか4.5秒、最高速度は275km/hに達する。 サスペンションは標準車よりローダウンされ、改良が施された結果、まるで小さなホットハッチに乗っていると錯覚させるような、軽快なドライビング・エクスペリエンスを生み出している。物理学の常識を覆すような奇想天外な走りぶりだ。ステアリングもまた、ポルシェのスポーツカーらしい重みとレスポンスがあり、一方で乗り心地はクッション性に富んでいる。 エアサスペンションと豪華なインテリアを備えたマカンGTSは、高級セダンのようにリラックスして長旅を楽しむことができる。今回取り上げた他車ほど広くはないが、それでも十分なスペースが確保されているので、不満はほとんどないだろう。もし、SUVを1台だけ所有するとしたら、このクルマを選びたい。
9. スコダ・カロック
長所:荷室の使いやすさ、実用性、競争力のある価格 短所:古臭いキャビン、柔軟性に欠けるディーゼルエンジン、高速道路での不安定な乗り心地 最も優れた点:日常的な汎用性 SUVを購入する際、実用性を求める人は多い。市販のSUVにはさまざまな形やサイズがあるため、安いモデルでも十分期待に応えてくれる。 フォルクスワーゲン・グループ傘下のチェコのスコダが販売するカロックは、汎用性に優れた実用車として人気を博している。2017年の登場以来、コンパクトSUVクラスの隠れた名車の1つであり、シンプルかつ柔軟な室内空間は、ライバル車を遠く引き離している。 例えば、後部座席は取り外し可能であり、5人乗りの乗用車から中型バン並みの積載能力を持つクルマに変身させることができる。後部座席のピクニックテーブルなど、古典的だが便利な装備も揃っている。 頼もしい四輪駆動モデルやディーゼルエンジンのほか、経済的な1.0L TSIガソリンエンジンも選択できる。