ふるさと納税の返礼品がバスだと? 川崎市交通局のポンチョが先着2名だから急げ!!
■お得なのか?
さて、中古の日野ポンチョを1300万円でもらえるのは素晴らしい試みだが、もし本気で手に入れようとすると中古市場から探すことになる。2011年式だと仮定すると1300万円はかなり高い印象だ。しかしバスで10万キロ程度の走行車はかなりの低走行といえる。 また自家用車としての使用履歴がなく、バス事業者できちんと整備が行われてきた車両だということを考慮すればお得だと結論付けても問題はないだろう。何よりも納税(寄付行為)の返礼品なので、自治体に寄付金が残らないと意味がない。それを含めてもいい買い物だと言えよう。
■免許の問題
さて、日野ポンチョはショートボディの乗車定員によっては中型免許でも運転できるが、多くの事業者では多数の旅客を乗せるために立席定員を含めて30名を超える車両を導入している。 よって、このままの乗車定員35名ではマイクロバスの枠を超えるので大型免許が必要だ。マニアの中には座席を取り払い、着席定員を少なくして中型免許で運転できるように構造変更をする猛者もいる。
■高速道路走行には壁
ポンチョは高速道路を走ることを想定していないので、座席定員を減らして中型免許で運転できる車両に変更しても、そのままでは高速道路は走れない。座席のすべてにシートベルトを装着する等の要件を満たす変更も必要になる。 キャンピングカーや福祉車両として登録するために、ポンチョをベース車両として購入するマニアもいるにはいるが、購入後の費用もそれなりにかかる。 ここは大型免許を持つ人がオリジナルのままで走らせるのが最もお得な購入方法と言えようか。川崎市交通局のポンチョをもらって車中泊やクルージングがいかがだろうか。