「人手不足倒産って言っても…」働きたい50代60代は雇ってくれない! アラフィフ女子の嘆きに共感「不足という割に人を選ぶという矛盾」
バブル崩壊後、就職氷河期世代の投稿主 有名大学出身が有利だった
――就職氷河期は、バブル経済崩壊後の1993年から2004年頃に卒業された40代の世代。あうんさんの就職活動はいかがでしたか。 「有名校でなかったし、女子だったので、就職情報誌が2~3冊しか届きませんでした。就職に関して、事務職に就きたくても当時事務職の給料はとても安く、都内に家族と住んでいるか、お金持ちで親から仕送りがある人でないととてもじゃないけど生活していけない状況でした。私が理系ということもあり、ITの総合職に決まりましたが、そもそも当時はインターネットが発達してなくて、会社の情報を得るのが大変で、どんな会社かあまり良くわからないままとりあえず受からないと、という思いで応募していました。 また、教職(数学)を取っていて活動の合間に教育実習をしていたので、2週間ほど就職活動はできませんでした。教職を取ったのも何か資格があった方が良いと思い取りましたが、その頃の教員試験はコネがないと採用されない、という噂があり、教育学部も多かった時代。特に最初から教職は目指していませんでしたが、地方出身者の男子から自分の親が公務員で、親のコネで消防署なら試験をせずに入れる、と言っていたことを記憶しています」 ――当時の企業側の採用について感じたことは。 「もともと企業は昇進させる人を採用時から決めていると感じました。採用時東大、京大、早慶卒の学生は、入社すると一般学生よりも比較的良いポジションに配属されます。その結果が企業の役員になっている方の卒業大学に高学歴しかないのです。そして、まれに法政大や明治大などの役員の方がいますが、ものすごく仕事ができるコミュ力の高い方、という認識です。銀行系だとそれが顕著で55歳までに出世コースに残れない人は、子会社に飛ばされます。不動産でもそうでした。ちょうど55歳で出世から外れた部長は子会社に行きました。 つまり女性の役員が増えないのは、これが理由だと思います。企業側は最初から昇進させる人員をある程度決めている。そこに女性は含まれない、と。その背景としては簡単で、結婚や出産で出世コースから離脱してしまう可能性が高いからです。なので、今現在、企業の女性役員が劇的に少ないのはこれが理由だと思っています」