オーディション最終審査に挑戦…!「フィリピン」から日本にやってきた”アイドル”が最も「困ったこと」
様々なアイドルが活躍する昨今、“海外育ち”や外国にルーツがある人がグループに加入することも増えている。彼ら、彼女らにとって、海外での経験が大きなアピールポイントになるのは間違いない。 【写真】バズりまくった「Fカップ」の美ボディ Fカップを武器にグラビアで活躍、最近では初舞台も経験した五十嵐早香さんも海外で育った経験を武器にアイドルとして活動してきた。12歳でフィリピンに移住し、現地の友人たちとアイドルグループを結成。そして18歳の時、SKE48の面接でフィリピン時代のことを話した結果、最終審査まで残ることができたのだ。いよいよ結果発表の瞬間を迎える──(連載第8回)。
最終投票の結果発表
フィリピンに帰国するといつもの日常が待っていた。そして並行するように最終審査の投票が始まった。 クラスメイトには日本を往復していることを一切話してないので、なんだかパラレルワールドを行き来しているような気分だった。 フィリピンで授業を受けている間も、海の向こうでは最終投票が行われている。私の運命が見えない場所で変わっていっていると思うと、何もできないことがもどかしかった。 投票期間はたったの8日間だった。 いよいよ結果発表の日、私は家に帰るなりすぐに自分の部屋に行き、ドアを閉めた。何かあったら、もしダメだったら泣いてしまうと思ったからだ。 制服のままベッドに腰を下ろし、ドキドキしながらスマホで発表を検索した。ついに結果が発表されていた。 恐る恐る結果をクリックすると、1位が上に表示された。 縦一列に1位から10位までの写真と名前が掲載されているようで、とりあえず1位ではなかった。 ドキドキしながらゆっくりスクロールしていく。 2位...じゃない、3位...じゃない、4位...でもない。 残り半分に私はいるのだろうか。下にスクロールする度に寿命が縮んでいる気がした。 5位...も違う、6位こそ...違う。そして残り3人。 やっぱり無理だったのかもしれないと思いつつ、残りわずかの希望にすがって指をゆっくり動かした。 私はこの時間を忘れない。 強く強く、アイドルになりたいと願った瞬間だった。