イプシロンS爆発事故、JAXAが調査チーム…「再度の発生を重く受け止める」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、新型固体燃料ロケット「イプシロンS」の第2段エンジンが26日の燃焼試験中に爆発事故を起こしたことを受け、原因を究明するための調査チームを設置したと発表した。チームのトップは、新型主力ロケット「H3」の開発責任者だった岡田匡史・JAXA理事が務める。
第2段エンジンは、昨年7月にも秋田県能代市にあるJAXAの実験場で爆発事故を起こした。JAXAは原因を特定し、対策を取った上で26日の再試験に臨んだが、試験開始から49秒後に爆発事故が発生した。
調査チーム設置について、JAXAは「再度の事象発生を重く受け止め、より確実な対応を行う」と説明している。岡田理事は、昨年3月のH3初号機の打ち上げ失敗後、原因究明や対策の検討を進め、今年2月の2号機打ち上げを成功させた実績がある。こうした経験も生かし、事故原因の特定を急ぐ。