宮田 誠「スポーツの力でWellbeingを広げたい」OCEANS AWARD受賞者インタビュー
日本の躍進に湧いた、今夏のパリ五輪。その裏で日本選手を支えていたのが、宮田誠さんの会社が手掛ける、アスリートのコンディショニング管理のためのデータプラットフォームだ。 「僕ら、経営者ってワークライフバランスが中々取れないんですよ。でもやり遂げたいものと仕事のベクトルが合っていることは、最高にハッピーでWellbeingだと思っています」。 宮田さん自身もスノーボード競技に勤しんだ元アスリート。そのため仕事以外でもスポーツは欠かせない。 「ただ引退してから、20代は飲み歩いてばかり。スポーツは勝つことが絶対だと幼少期から思い込んでいたので、むしろ嫌いになっていました。でもあるとき、バックカントリーに連れて行ってもらったんです。こんなに贅沢な時間があるのかと、競技以外のスポーツの楽しみに目覚めました」。
現在は茅ヶ崎に住む宮田さん。朝起きて波があればサーフィン、波がなければランニングをして出社する。 「アスリートだけでなく、ビジネスパーソンにとっても、スポーツと栄養と睡眠のバランスを整えることは重要。食事は3食きちんと食べるし、質の良い睡眠にもこだわります。そうやってコンディションを整えることが、仕事を進める上では大切です」。
最近では培った知見を元にエッセンシャルワーカー等の支援も手掛けている。 「毎日の暮らしに欠かせない人々なのに、彼ら彼女らにはWellbeingとはかけ離れた生活を送っている方も多くいます。スポーツの力を活かすことで、Wellbeingを広げていきたいと四六時中考えています」。 田邊 剛=写真 林田順子=文
OCEANS編集部