親の「認知症サイン」の受け止め方。異変を見逃さないためのチェックリスト
見逃さない!でも、焦らない。「認知症のサイン」の受け止め方
介護ライターの島影真奈美さんは「認知症の症状の出方は人それぞれ。リストもあくまで目安なので、複数当てはまっても決めつけは禁物」と指摘しつつ、「親の異変を目にして動揺するのは当然です。ただ、親を責めるのは意味がないし、こちらも多少クールダウンしてから動き出したい」と言います。 「まず状況を整理してみましょう。可能な範囲で親と自分を観察して、なにが起きているのか書き出す。『だれの、なにに対する不安なのか』が見えてくると、家族の話し合いや周囲への相談もしやすくなります」(島影さん、以下同) 同時に地域包括支援センターを含め、職場や行政など複数の相談先を探し、評判のいいクリニックなどをリサーチ。情報収集は、気持ちを落ちつける効果もあるそう。 「どうにも整理がつかないときは、『話しやすい人に話せる範囲で話してみる』のも手です。ひとりでぐるぐると思いつめないことが重要です」 「実家と親の悩み まるごと解決!BOOK」(扶桑社刊)では、介護のほかにも実家の片づけや親のお金・健康・防犯など、親について最近心配なことが増えた方々の「疑問や不安」を網羅的に扱い、各ジャンルのプロに聞いた対策法を紹介しています。にしおかすみこさん、松本明子さんのインタビューも必読です。
ESSEonline編集部