今季3勝目に王手をかけた川﨑春花。そして上位争いをする森田遥と渡邉彩香のプレーをプロがどう見たか? 「CAT Ladies」2日目をレポート
「CAT Ladies」の2日目は、首位で出た川﨑春花が65と伸ばしトータル11アンダー、3打差2位にぺ・ソンウ、4打差に森田遥と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届けします。
台風が去り大箱根CCは32.8度、風速2.5m/sと650メートルの標高ではありますが、日差しは強く汗ばむ陽気になりました。前週の軽井沢72は標高950メートルでしたので、選手たちには標高差による各番手の距離感を合わせる作業が求められています。練習場で弾道計測器を使って計測する選手もいれば、練習ラウンドで番手選びを考えながらの合わせる選手もいます。 初日は悪天候による2時間の中断からコースコンディションに対応する能力を求めら、2日目は12フィートを超えるスピードに仕上がったグリーンのコンディションと深いラフに対応することが求められました。
森田遥は「ストライクゾーンを広げる」
スピードは速いもののフェアウェイから打った球は止まるグリーン。転がすとスーッと速いグリーンではアプローチとパットの技術がスコアメークのカギになっています。その意味では速いグリーンが得意な森田遥選手が3位に位置していることが納得できます。 森田選手は7バーディノーボギーとスコアを伸ばしましたが、「結果入ってはくれましたが自分の中ではまだズレている部分もあります」とパッティングにまだ改善の余地があるようです。「もう少しストライクゾーンを広げられたら入り口も広がるのにな」と独特の表現を口にしました。 ストライクゾーンを広げるには? と聞くと「とにかく真っ直ぐのラインで芯に当てて順回転で転がす練習をします。それができればあとはラインとタッチを合わせるだけですから」という答えから先ほどの意味が理解できました。カップの幅は108mmでボールの直径は42.67mmなので、およそ2.5個分の幅があることになります。つまり精度の高いストロークをすれば多少芝の影響を受けたとしても、カップインする確率は上がるということでしょう。 ラウンド後の練習グリーンで真っ直ぐのラインをひたすら練習する森田選手の姿を見て、明日のプレーにも期待が持てそうです。