公務に子育て…「時間に追われながらも充実した毎日」 百合子さま、百寿のお気持ち全文
15日に101歳で薨去(こうきょ)された三笠宮妃百合子さまは昨年6月、百寿に誕生日に際し、宮内庁を通じてお気持ちの文書を公表されていた。全文は次の通り。 ◇ 18歳で宮家に上がってから既に80年以上という長い歳月が過ぎ、この度100歳の節目を迎えることができました。 結婚後は、私自身の皇族としての公務を果たしながら、宮様をお支え申し上げる日々を送っておりました。こうした中でも家族の思い出となる記録を残したいと思い、家族一人一人の歩みが分かるように写真アルバムを作成したり、5人の子供たちの育児日誌をつけたりと、時間に追われながらも充実した毎日を過ごしておりました。 私が子育てをしておりました時期は、日本社会全体がまだまだ大変な時期でございましたから、いつも宮様お始め多くの方々が私を支えてくださいましたことを、深い感謝の念を抱きつつ思い起こしております。 現在は、孫や曾孫の成長をとても楽しみとしております。これからも人々の幸せを祈念しつつ、日々を過ごしてまいりたいと存じます。