米国拘束の中国人3人が帰国 中国外務省が発表 米との囚人交換か
中国外務省の毛寧副報道局長は28日の記者会見で、「米国に拘束されていた中国人3人が帰国した」と明らかにした。複数の米メディアは27日、米国と中国が囚人交換で合意したと報じており、帰国した中国人3人はこの合意で米側に解放されたとみられる。 【写真】中国外務省の毛寧副報道局長=2023年5月、北京、畑宗太郎撮影 米ホワイトハウスの発表では、中国側も米国人3人を解放した。米報道によると、バイデン大統領は今月16日にペルーで中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談した際も、3人の帰国を強く求めていたという。 毛氏は「米国による政治目的の中国人の迫害に断固として反対してきた」とし、「中国は必要な措置を講じ、中国人の正当で合法的な権益を守る」と強調した。3人の名前や拘束された経緯などは説明しなかった。 一方、毛氏は米国に長年潜伏していた逃亡犯1人が中国に送還されたことも明らかにした。詳細については触れず、「中国政府は最後まで逃亡者を追い続ける」と表明した。(北京=井上亮)
朝日新聞社