インド政府、経済成長率6.5%程度と予想 従来見通しの下限
[26日 ロイター] - インド政府は26日、2024年4月-25年3月の国内総生産(GDP)成長率が6.5%程度になるとの見通しを公表した。世界的な不確実性がリスクになる恐れがあり、従来見通し6.5─7.0%の下限近くとした。 財務省の11月の月例経済報告によると、10─12月期の見通しは、農村部の需要は引き続き堅調で、都市部の需要は10月と11月に上向くとみられる。7─9月期は製造業と消費が低調で減速し、予想を下回っていた。24年10月─25年3月の下半期は、上半期よりも改善すると見込んでいる。 報告は「金融政策のスタンスと中央銀行によるマクロプルーデンス政策の組み合わせが需要減速の一因となった可能性がある」と指摘した。 成長を支えるために利下げを求める声があるにもかかわらず、インド準備銀行(中銀)は、11会合連続で政策金利を据え置いている。 報告によると、インド経済のファンダメンタルズの観点では、25年4月-26年3月と向こう数年の成長見通しは明るい。