軽快な動きを見せたリバティアイランド

［ＧⅠ天皇賞・秋＝２０２４年１０月２７日（日曜）３歳上、東京競馬場・芝２０００メートル］ 　注目の大一番が迫ってきた。第１７０回天皇賞・秋の最終追い切りが２３日朝、東西トレセンでスタート。ドバイシーマＣ以来、７か月ぶりの実戦に臨む昨年の３冠牝馬・リバティアイランドは、栗東ウッドコースに姿を見せた。昨年のジャパンＣで、世界最強馬・イクイノックスに迫った女傑の動きは、どうだったのか。

「リズム重視」で６ハロン８５・５秒

　昨年は３歳牝馬３冠制覇を達成。同世代の牝馬相手に無敵の強さを誇っていたが、初めて古馬を相手にしたジャパンＣではイクイノックスの２着に敗れたリバティアイランド。年明け初戦はドバイ遠征を敢行するも、ドバイシーマＣ３着。帰国後の放牧先で脚元に不安が出たことで休養に入り、その後は全休のローテーションとなった。 　秋にまでずれ込んだ今年の国内初戦は、ぶっつけでのＧⅠ参戦となるだけに、その仕上がり具合には注目が集まることとなる。１週前追い切りには主戦の川田が騎乗し、ウッド６ハロン８０・２秒。ラスト１ハロン１０・８秒とさすがの動きを見せて周囲をうならせた。それを受けた今週の最終追い切りは、ウッド単走で行われた。 　落ち着いてリズムを整えて走らせることに主眼を置いた調整で６ハロン８５・５秒。ラスト１ハロンは１１・３秒をマークした。 　そんな“相棒”の様子を見守っていたのは、１９日の東京３Ｒで落馬負傷し、心配されていた川田。追い切りから引き揚げてきたリバティの様子を確認しつつ、厩舎スタッフと言葉を交わした。川田は「ご心配をおかけしましたけども、大丈夫です。（リバティについては）先週よりもひとつ、精神面がラクになったという話を聞いたうえで、目の前で走る姿を見ました。とてもいい雰囲気で馬場に入っていきましたし、直線もいい雰囲気で終えることができていたので、見た目でもいい状態だなと感じることができました」。当初の予定通り“最強タッグ”でレース当日を迎えることができそうだ。