職場の出世する人は「1位を目指さない」。その本当の理由
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。 ● 出世する人は1位を目指さない あなたは会社で毎年設定される目標やノルマに対してどう向き合っていますでしょうか。ガムシャラになって自分の実力を最大限発揮しているでしょうか。そのような仕事への向き合い方はとても会社からは重宝されますが、残念ながらコスパがいい働き方とは言えません。 本日は、仕事に対してどのように向き合えばいいのか、出世する人はどのように仕事を捉えているのかを説明していきましょう。 ● ビジネスは長距離マラソン 仕事に向き合うに当たって重要なのは、「長距離マラソンであることを意識すること」です。一般的なサラリーマンにとって、社会人人生は40年も続きます。もし、あなたが今、全力で仕事に向き合っていたとして、そのペースを40年間続けられるでしょうか。サラリーマン人生は長距離のマラソンです。仮に今年全力疾走したとして、その反動で次の年はうまく走れなくなるかもしれません。そうならないように自分に合ったペースを見つけることが重要になります。 そのためには、「毎回全力で100点を取りに行く」のは時にはナンセンスなことがあります。時には80点位で力を抑え、60点くらいで合格を取れるならそれくらいで休みを取りつつ、長く健康的に働いていくことが重要です。 そのためには、職場でただひたすらに働くのではなく、効率よく成果を上げ、評価を獲得する技術が必要になってきます。力の入れどころと抜きどころを見極める技術を、新年では身につけていけるといいでしょう。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)
たこす