角田裕毅、「ダウンフォースを確保しつつ空気抵抗を抑える必要がある」ラスベガスGPの難しさを指摘! 専門メディアは「ポイント獲得は簡単ではない」【F1】
F1は3週間ぶりに再開され、今週末には第22戦のラスベガス・グランプリが「ラスベガス・ナイトストリップ・サーキット」でナイトレースとして開催される。 【動画】レッドブルのシートを争うローソンとペレスが接触... 今季最後のトリプルヘッダーの初戦、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)としてはコンストラクターズ・チャンピオンシップ(現在8位)で6位の座を取り戻すために、1点でも多くのポイントを獲得したいところだ。その期待を寄せられている角田裕毅はチームの公式サイトを通して、意気込み等を語っている。 「ブラジルGP以来、少し長めの休暇があったおかげで引っ越しを済ませることができました」と明かした彼は、「今季最後の3連戦に向けてシミュレーターセッションも何度か行ないました」と、残りのレースへの準備は万端であることを示した上で、ラスベガスのコースについて以下のように印象を明かした。 「このサーキットは独特で、ストリートサーキットとしては非常に長く、主に低速コーナーが特徴です。そのため、車のセットアップでは妥協が必要になります。3つの長いストレートの終わりでは、強いブレーキングを支えるための十分なダウンフォースを確保しつつ、立ち上がりでは良好なトラクションを得る必要がありますが、一方で空気抵抗が大きすぎるとストレートでの最高速度に影響が出るため、それを抑える必要もあります」 「夜は非常に冷え込むため、レース中の長いスティントや予選のフライングラップでブレーキやタイヤを適切な作動温度に保つことが大きな課題のひとつになります。昨季はドライバーたちが参加する様々なイベントがありましたが、今季は主催者がどのような企画を用意しているのか楽しみにしています!」 各国の専門メディアの報道では、イタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』が「RBはラスベガスで明確な目標を掲げている。それは、チャンピオンシップにおいてイタリア・ファエンツァのチームをわずかな差でリードを許しているハースとアルピーヌに対し、貴重なポイントを取り戻すことだ」と綴り、新たな週末についての展望を示している。 「角田とリアム・ローソンはポイント圏内に入ることを目指さなければならないが、ライバルのパフォーマンスを考えると、それは簡単な目標ではない。インテルラゴスでは、今季大苦戦を強いられてきたアルピーヌがダブル表彰台によってこれまでの遅れを一気に挽回している。しかし、ラスベガスのレースは全く異なる展開になるだろう。このハイテクサーキットと低温の環境は、車に大きな負荷をかける可能性があるからであり、そのことは角田も指摘している」 同サーキットでの初開催となった昨季は、決勝で最後尾スタートからいきなり入賞圏内までジャンプアップするも、ペース不足で順位を落としていき、終盤にギアボックスのトラブルでリタイア(18位完走扱い)を余儀なくされた角田。その去就にも多くの注目が集まっている中、厳しいコンディションの下で自身の実力を改めてアピールできるか。 構成●THE DIGEST編集部
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