【高校サッカー】10人で戦った滝川第二、AIE国際の猛攻しのぐ
■死闘100分、PK戦へ
<全国高校サッカー選手権 兵庫県大会決勝(11/10)> ○滝川第二 0-0(PK戦 5-3) AIE国際 ----------------- 第103回全国高校サッカー選手権への出場校を決める兵庫県大会決勝が11月10日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われ、兵庫県大会優勝21回の名門・滝川第二(神戸市)と、初出場の新鋭・AIE国際(淡路市)が対戦した。 前半11分、ペナルティエリアのわずか外側で滝川第二のDFがAIE国際のFWを倒し、決定機を阻止したとして退場に。 以降、滝川第二は10人で戦った。 数的優位に立ったAIE国際は猛攻を繰り返すが、守りを固める滝川第二もスキをついて逆襲するなど、両校とも譲らないまま前後半80分を終了。 延長戦(10分ハーフ)終了まぎわにはAIE国際のMF杉浦煌仁(3年)が決定的なシュートを放ったが、滝川第二のGK竹本航(3年)がジャンプしてボールを弾き出し、勝敗の行方はPK戦へ持ち越された。 先攻の滝川第二は4人がシュート成功、後攻のAIE国際は3人が成功し、滝川第二5人目の三宅蔵ノ助キャプテン(3年)が冷静にシュートを決めて、滝川第二が3年ぶり22回目の優勝を果たした。 創部1年で初優勝をめざしたAIE国際は、滝川第二(4本)を上回る計10本のシュートを放ったが、滝川第二は足がつって倒れ込む選手が続出しながらもゴールを守り切った。 試合はサンテレビで生中継した。
■12/28に開幕
試合後、滝川第二の三宅キャプテンは、 「一致団結して勝てて良かったです。(PK戦は)緊張したが、思いっきり蹴った。全国では、(滝川第二のモットーである)『怯まず、驕らず、溌剌と(ひるまず、おごらず、はつらつと)』で頑張りたい」と語った。 全国選手権は11月18日に組み合わせ抽選会が行われ、12月28日に開幕。 関東の9会場で試合が行われ、年明け1月13日に国立競技場で決勝戦が行われる。 第89回選手権(2010年度)で全国制覇した滝川第二、今回はどんな戦いを見せてくれるか。 (浮田信明)