願い込めて手を合わせ 初詣にぎわう 鹿児島県奄美市名瀬の高千穂神社
2025年の幕開けを迎えた1日、鹿児島県奄美市名瀬の高千穂神社(當郷裕之宮司)には初詣に訪れた人々が長い列をつくった。年明けを待ちわびた参拝客らは、知人や友人を見つけると「明けましておめでとうございます」とあいさつを交わして新年の喜びを分かち合い、家内安全や健康などを祈願した。 名瀬測候所によると、同日午前0時の同市名瀬の気温は15・8度。天候にも恵まれて周辺には出店が並び、若者や家族連れなどでにぎわった。 境内には年明け30分以上前から続々と人が集まった。カウントダウン後に午前0時を知らせる太鼓が打ち鳴らされると、参拝客らは拝殿に向かって二礼二拍手一礼し、それぞれの願いを込めて手を合わせた。 昨年10月に入籍したばかりという森本一哉さん(35)と妻の花織さん(30)=同市名瀬=は「前向きな変化があった年だった」と24年を振り返り、「まずは健康に気を付けて、互いを支え合う一年にしたい」と新年の抱負を語った。 同神社によると、正月三が日の参拝客は約1万人。當郷宮司は「元日の午前0時から続いた境内の混雑は例年よりも長引いたようだ。好天が幸いしたためではないか」と振り返るとともに「昨年の年明けは能登の地震や航空機事故など暗いニュースが目立った。今年1年、地域の人々が穏やかに過ごせるよう祈る」と話した。 同神社への参拝客は七草行事が行われる7日ごろまで続くという。