リラックスした表情で体を動かす三笘（撮影・足立雅史）

　サッカー日本代表MF三笘薫（27＝ブライトン）には1ミリの慢心もなかった。 　ワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選のオーストラリア戦（15日・埼玉スタジアム）に向け13日、試合会場でのトレーニング後に取材対応。22年3月24日に行われた前回カタール大会の予選では、アウェーでオーストラリア相手に「三笘の2得点」でW杯切符をつかんでいる。 　「当時は本当によく分からないぐらいな感じで、アピールするだけくらいな感じでやっていましたけど、今は本当に一体感もありますし、勝たないといけない相手という認識もあります。個人の能力が高いと思うし、もちろん日本でプレーしている選手もいますし、相手も自分たちのサッカーを知っていると思うので、しっかり準備しないと難しいゲームになるかなと思います」。得点を挙げている相性のいい相手にも、「（いいイメージは）そこまで思っていないです」とピシャリ。引き締まった表情でそう答えた。 　中国、バーレーン、サウジアラビアと最終予選開幕から3連勝。チームは14得点、無失点とC組で圧倒している。 　強さの秘密は何か？　そう問われると「まだ3試合終わっただけなので、一喜一憂しないでやりたい。毎試合勝っていくことだけに集中すれば見えてきますけど、本当に3試合で話すことではないかなと思います」。 　チームへの自信は深めているが、過信にならないよう理性も働く。森保一監督を筆頭に前回大会の最終予選を戦ったメンバーがそろい、成熟したチームは地に足がついている。