『24時間テレビ』チャリティーマラソン、100㎞“超”完走ランナーたちとそのワケ 最長はなんと600㎞!?
毎年、夏に放送されているチャリティ番組『24時間テレビ』(日本テレビ系)。番組で恒例となっているのが、チャリティーマラソンだ。毎年異なるタレントが登場し能力に合わせた距離を走るもので、賛否両論あるものの、見どころの1つとなっている。24時間かけて“100㎞”を走るイメージが強いが、歴代奏者の中には100㎞を超える距離を見事に完走した人が。今回はそんな『24時間テレビ』のマラソンランナーから100km以上を走りきった人物とエピソードを紹介したい。 【写真】100㎞超えの距離を完走した『24時間テレビ』ランナーたち ■間寛平 チャリティーマラソンの元祖は、お笑いタレントの間寛平だった。寛平はマラソンを得意としており、ホノルルマラソンを3時間13分で完走。また、アテネからスパルタ間、246kmを36時間以内に走らなければいけない「世界一過酷なマラソン」スパルタスロンを3度完走している。 そんな長距離マラソンのエキスパートである寛平が1992年、第1回のチャリティーマラソンを走った。200kmでゴールの予定だったが、走行経路が公表されたため沿道に一般人が殺到し、153kmを走ったところで途中棄権という形で打ち切られた。チャリティーマラソンを棄権したケースは、この回のみとなっている。 翌年、走行経路非公開で200kmのチャリティーマラソンに挑み、見事に完走。感動のゴールとなった。第3回は当時「聞いてないよ」のギャグでブレークしたダチョウ倶楽部が挑戦し、寛平はお役御免となったかと思われた。 ところが1995年、神戸から日本武道館までの600kmを走るという番組史上最大距離の超過酷なマラソンに挑戦。寛平はこの年発生した阪神震災で自宅を失っており、「被災者のみんなに勇気を与えたい」という気持ちで走ったそう。1週間かけて600kmを完走し、視聴者を感動させた。 ■佐々木健介・北斗晶ファミリー 2012年のチャリティーマラソンに挑戦したのはプロレスラーの佐々木健介・北斗晶一家。家族4人がリレー形式で120kmを走り「視聴者に絆を届ける」というものだった。 記者発表では北斗が「スポーツ家族に見えてマラソンに不向きな家族なので、最初はドッキリかと思った」「一番体力面で気をつけないといけないのが私で、先生から『10kgは落とせ』と言われています。子どもの力を借りながら頑張りたい」と意気込んだ。 挑戦では最初の500mを一家4人で走り、佐々木健介が61.6km、長男が6km、次男が3kmを走る。最後に北斗が47.9kmを走り、最後は再び家族4人が集結。120kmを完走した。 北斗は2022年、レギュラー出演中の『5時に夢中』(TOKYOMX)でチャリティーマラソンを回想。「私が炎天下を走り始めた時に、気が付いたら自転車の人が一緒にずっといるわけよ。ずっと同じ方向なのよ。誰だろうと思ってスタッフさんに『あの方たち誰なんですかね』と聞いたら『2ちゃんねるの方です』と。ごまかしてないか、ついて来てるって言って、凄い嫌な感じがした。見張られてるみたいで」と告白。 続けて「でも、考えたらその人たちがいるからごまかしてないのも伝わる。それと、最後の方止まっちゃうと足が前に出なくなる。信号でもし赤になってしまったらその場でストレッチをする。その時、あまりの辛さで泣いてたの。そしたら2ちゃんねるの人と目が合った瞬間に、『あともうちょっとだから頑張れ~!』って。この人たちいい人だ! ってなった。応援してくれて。ずっと一緒に走ってたから仲間意識が出てくるのよ。自転車こぐのだって大変じゃん」と当時を振り返っていた。