明石商、五回コールドで勝利 兵庫独自大会初戦
高校野球の兵庫独自大会は24日、兵庫県の高砂市野球場などであり、2020年甲子園高校野球交流試合に出場する明石商が初戦の2回戦で高砂に11―0で五回コールド勝ちした。プロも注目する主将の1番・来田涼斗(3年)が全打席で出塁し2安打1打点と活躍した。 一挙に7点を奪う攻撃の先陣を切った。4―0とリードした四回の第3打席。先頭打者として打席に立つと、しぶとく左前に落とす安打を放つ。この回の2打席目となった2死二塁では中前適時打。打者一巡の猛攻の中心となった。 19年センバツ準々決勝の智弁和歌山戦では先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打。同一試合での両本塁打は史上初という偉業を達成するほどの長打力が魅力だが、この日最も喜んだのは安打ではなく、一回の先頭打者で選んだ四球。その後に先制の本塁を踏んだこともあり「明商(めいしょう)はつなぐ野球なので、持ち味を発揮できた」と笑みを浮かべた。 独自大会前日にバリカンで「五厘刈り」にして自らに気合を入れ直した。8月には桐生第一(群馬)との交流試合も待ち受けている。「チームの先頭に立って引っ張っていく。チームの勝利に貢献したい」。主将として打撃でチームを鼓舞していく。【藤田健志】