「真っ青になり、震えていました」チャールズ国王は元妻ダイアナ妃の死にどう向き合ったのか
Netflixの人気ドラマ『ザ・クラウン』の最終シーズンとなるシーズン6では、ダイアナ元妃の死が描かれます。その急逝に対するロイヤルファミリーの反応のなかで特に注目されるのは、もちろん“元夫”であるチャールズ国王(当時は皇太子)の反応です。 【写真】写真で振り返る、ダイアナ元妃の「最後の90日間」 ドミニク・ウェストが演じる皇太子は、元妻の事故死の知らせに泣き崩れます。ですが、実際のチャールズ皇太子は元妃の悲劇的な死に対し、どのような態度を見せていたのでしょうか? ※以下、登場するロイヤルの肩書は、すべて当時のものです。
『ダイアナクロニクル 伝説のプリンセス最後の真実(原題:The Diana Chronicles)』の著者、ジャーナリストで小説家のティナ・ブラウン氏は『BBC』のドキュメンタリー番組『ダイアナ 世界を揺るがせた7日間(原題:Diana: 7 days that shook the windsors)』で、「彼は完全に取り乱していました」と話しています。 「皇太子は即座に、これはひどいことになる、と悟ったのです……元妃の死について、彼自身、そして王室は責めを負うことになると」 また、ジャーナリストのクリストファー・アンダーセン氏は伝記『King: The Life of Charles III(原題)』で、元妃の死を知らされたチャールズ皇太子は「真っ青になり、震えていました」と明かしています。 「心の底から苦痛の叫び声を上げました。宮殿のスタッフが駆けつけると、皇太子はアームチェアに崩れ落ち、とめどなく涙を流していました」 Netflixのドラマでも描かれているように皇太子はその後、息子の王子たちを寝かせ、翌朝になってから母親の死を伝えました。ヘンリー王子は回想録『SPARE(原題)』で、1997年8月31日のこの朝のことについて、こうつづっています。 「父は普段から、感情を表現するのが得意ではありませんでした。このような危機的な状況下で、うまくそれができるはずもないでしょう」 「それでも父はもう一度、私の膝に手を置き、こう言いました。『大丈夫だよ』と。それは、父にとっては“かなりの”ことでした。父親らしさと、希望と、優しさと――。ですが、大きく間違っていました」 ヘンリー王子は前述のドキュメンタリー番組のなかでも、「父は私たちのそばにいてくれました」と話しています。 「残るただひとりの親として、最善を尽くそうとしてくれました。私たちが守られ、きちんと面倒を見てもらえているようにするために。ですが、父もまた、(私たちと)同じ“悲嘆のプロセス”を経験していたのです」 ロイヤルファミリーはその朝、滞在していたバルモラル城に近いクラシー・カーク教会へ向かいました。