広島がはや猛暑対策! マツダスタジアムに強力クーラーを設置へ
【球界ここだけの話】広島が暑さ対策を進めている。年の瀬が迫った12月26日。仕事納めの取材で鈴木清明球団本部長(70)が本拠地のマツダスタジアムに強力クーラーを設置していることを明かした。 【写真】マツダスタジアムでドタバタハプニング! ボールがいっぱい!? 「ベンチ裏のスイングルーム(野手がバットを振るときに使う鏡付きの部屋)でエアコンの工事をしている。あそこからベンチの後ろの風が出ているが、もう少し強い風が出るようになる」 発端は契約更改後の会見で正捕手の坂倉将吾捕手(26)や選手会長の堂林翔太内野手(33)らが夏の主催試合のデーゲームの開催時期の見直しやチームとしての暑さ対策について言及したこと。選手は今季チームが9月に首位から4位に転落した原因が自分たちにあると認めつつ、遠因として、夏バテが影響したのではないか─と推察する。 実際に広島は夏の夕方になると瀬戸内海の風がやみ、波が穏やかになる「瀬戸の夕なぎ」と呼ばれる現象が起こる。そのため、広島市内のマツダスタジアムは同じセ・リーグで本拠地が屋外の神宮(ヤクルト)、甲子園(阪神)、横浜スタジアム(DeNA)と比べると蒸し暑い。特に今年は最高気温30度以上の真夏日と、35度以上の猛暑日が続いたこともあり、対策は急務となっている。 さっそく広島は今季途中からクールビズを導入した。以前は遠征時の移動着はスーツか、ワイシャツの着用が基本だったが、6月にポロシャツを解禁し、ほとんどの選手がポロシャツ&スラックススタイルに変更。来夏から本拠地の試合前練習では短いパンツの練習着を着用する。敵地では試合前練習時に開門が始まっていることもあり、これまで通りユニホームで試合に備える。 鈴木球団本部長は「球団としてできることとできないことがあるが、暑さ対策は進めていかないといけない」と必要性を語る。球団によると、来季は夏場の主催試合のデーゲーム開催や東京遠征の移動の負担が少ない穏やかな日程とのこと。夏バテしらずの鯉になってペナントレースの荒波を涼しい顔でスイスイと泳ぎ切る。(柏村翔)