【独自】中国とロシアが狙う、ドルに代わる“新たな世界”…課題山積で経済が低迷している中国、今後の頼みは日本の補助金?国内で抱える深刻な問題を徹底解説
(高岡) 「ヨーロッパでは中国製の電気自動車は輸入できませんし、アメリカでも国内製造の車しか売ることができませんが、日本では中国製の電気自動車でも『補助金』を出すんです、中国の会社に。1台当たり約70万円が中国の企業に行くんです」
ドルに代わる“新しい世界”?ロシアと手を組み、狙う不況脱却 その切り札は“デジタル人民元”
(高岡) 「中国政府は、何とか経済の打開策を探っています。それがロシアです。前は仲が悪かったのに新たなお客さんです。ロシアは、ウクライナの戦争で経済制裁を受けています。しかし中国はロシアの石油をバンバン買います。中国は、欧米が買ってくれないガソリン車を、西側から車を売ってもらえないロシアに輸出しています。電化製品も中国からロシアにいっています。場合によっては、ロシアはそれを分解して半導体を兵器に転用しているともいわれています。そういう意味でこの二つの国はとても関係が良い状態です」
(高岡) 「一方で、中国とロシアはアメリカと仲が良くない。まだ、ドルが世界の貿易の中心だからです。そこで中露が今後を見据えるのは、『人民元のデジタル化』です。『財布いらない、銀行いらない、国際的なお金のやり取りも手数料なしでできますよ』という技術は中国の方が一歩先んじています。そこで、中国とロシアはドルを使わずに人民元で取引しているようです。今、ロシアのルーブルは弱いですから。そうなると、ドルを使わない“新しい経済圏”ができるかもしれません」
(高岡) 「そして、日本も気を付けないといけないのは、中国方式だとすべてをスマホでコントロールするということです。スマホには、銀行口座や信用情報、秘密などが全部入っています。それが国に全部見られてしまいます。そういう“新しい世界”が皆さんは良いですか?」 (「かんさい情報ネットten.」2024年3月5日放送)
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