【独自】中国とロシアが狙う、ドルに代わる“新たな世界”…課題山積で経済が低迷している中国、今後の頼みは日本の補助金?国内で抱える深刻な問題を徹底解説
(高岡) 「中国政府は手を打っていまして、2月20日、住宅ローンの金利を下げました。それでも、不動産が一番売れる春節の間でも、なかなか売れるようにはなっていません。中国は、国内でお金が動かないということになると、人が海外に出て行ってしまうんです。これが、1年間に100万人を超えているといわれています。14億人中の100万人だから少ないということではなくて、その100万人の中には大金持ちがたくさんいます。中国の不動産は値上がりしないんですが、実はタイの不動産は中国の人が買って、すごく上がっています。東京はすでに上がり尽くしました」
(高岡) 「そしてこちらの写真は、アメリカのメキシコとの国境の写真です。ボートに乗っているのは中国人です。トランプ前大統領がメキシコとの国境に大きな壁を作って、中南米からの移民を入れないというニュースが、以前数多く報道されていましたが、今その主役は、中国の人になっています。入国許可証を求められない中国と親しい中南米の国に、あまりお金持ちではない人が一旦入国して、そこから現地のアメリカを目指す人たちと一緒に移動して、無理やり壁をよじ登ってアメリカに入ろうとしている中国人がものすごく増えているそうです。中国は、一人っ子政策も長くて教育費も高い、生活も厳しいとなると、アメリカに憧れるんですよね。しかし、お金持ちの様に行けるわけでもない。特殊な技術を持っているわけでもないとなると、中南米の人と一緒に国境の柵に殺到するということで、アメリカで問題になっています」
もう一つの問題「少子高齢化」対策を巡り、人民大反発 日本企業にも影響
(高岡) 「さらに中国では、日本でも問題になっている“少子高齢化”の波が一気にきました。日本以上の強烈なスピードで少子化も高齢化も進んでいます。60歳以上の高齢者が一気に3億人に迫っています。ということは、働き手がいなくなるということになります」
(高岡) 「そんな中国が求めた解決策の一つが、高齢者が転倒してもケガをしないように『エアバッグの付いた服』です。高齢者がけがをしなければ病院が助かるわけです。他にも介護用のロボットなど、ロボットを導入して人手不足を補おうとしています。そこで注目されているのが“日本製ロボット”です。日本製は性能が良いので、中国は介護用だけではなく産業用ロボットを多く買おうとしていますが、問題はその先で、技術が盗まれないだろうかという心配があります」
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