アビスパ福岡がスコアレスドローで10戦勝ちなし 救いは10試合ぶりの無失点 約4カ月ぶりスタメンのGK永石拓海が好守連発
◆明治安田J1リーグ第31節 磐田0―0福岡(21日、ヤマハスタジアム) アビスパ福岡がスコアレスドローに終わった。 ■報道陣に囲まれ監督退任について語る【写真】 リーグ戦は10試合連続で未勝利となったが、白星に届かなかった9試合はすべて失点していただけに、無失点に封じたことが救いだった。J1残留を争っている磐田に勝ち点の差を詰められることがなかっただけに、長谷部監督は「相手に勝ち点3を与えず、1を積み上げた。残り5分は確実に引き分けるように選手と意思を共有していた」と手応えを示した。 福岡は堅い守りからの速攻を武器としながら、前半はパスミスが目立ち、磐田に決定的なチャンスを再三与えた。それでも5月15日の神戸戦以来、約4カ月ぶりにスタメン復帰したGK永石拓海の好セーブで得点を与えなかった。 前半20分、左サイドのパスからペナルティーエリアの手前でゴール枠内にミドルシュートを打たれるも、永石が横っ跳びで防いだ。同34分にも左サイドから攻め込まれて強烈なシュートを浴びたが、永石が阻んだ。 攻撃陣は前半42分、左サイドからの前嶋洋太のクロスにウェリントンが反応。ペナルティーエリア内の中央から頭で合わせたが、ゴールに届かなかった。後半28分には岩崎悠人がペナルティーエリアの手前中央から枠内にシュートを放ったが、これも相手GKに阻まれた。勝機もあっただけに、長谷部監督は「ミスが多く、いいプレーが少なかった」と悔やんだ。(安田栄治)
西日本新聞社