元イタリアンNo.1シェフが逗子で独立! 都内から食通が足しげく通う話題店とは?
タコじゃが✕薄旨赤ワイン
メインディッシュでぜひ味わいたいのが、細田さんが師匠から受け継いだという渾身の一皿。サローネグループの統括料理長の樋口敬洋氏が修業先のシチリアで作っていた一皿をオマージュしたものだ。ポイントは魚介の旨みを凝縮してじゃがいもに吸わせているところ。仕上げにシチリアのオリーブオイルをたっぷりまわしかけると、地中海にいるような気分にさせてくれる味が完成する。
タコじゃがにおすすめなのは、アメリカのユニークなラベルの赤ワイン。「ワインに合った音楽のプレイリストを公開し、おもしろい取り組みをやっている生産者の赤ワインです。味わいとしては薄旨系で、タコのように白ワインでは物足りないような食材にぴったりです。軽く冷やしたものを提供しています」と細田さん。タコじゃがとのボリューム感もぴったりで心地よい組み合わせだった。
「僕は元々、マルヴァジアという品種のワインが大好きなんです。なかでもファタリタは、その香りがたまりません。アンズやビワなどのオレンジワインらしい香りにハーブやバニラ、ムスクなどもまじった素晴らしいワインです。 味わい的にもノンフィルターのにごりが溶け込んだまろやかな果実味があっておいしいですね。マルヴァジアをさらに大好きにさせてくれた一本です」
海に似合うワインをラインアップ
ソウタスではメニューの料理に合うワインが用意されている。三浦半島の食材が使われているため、白やオレンジワイン、軽い赤ワインが中心となっている。細田さんが昔から使っているイタリアの自然派ワインが多いが、最近はアメリカなどのユニークなものも置くようになっており、バラエティに富んできている。グラス10種類(1,200~1,800円)、ボトル50種類(4,980~20,000円)。
逗子でリフレッシュしておいしいものを食べたいときに
ソウタスの開店時間は15時。細田さんが朝、市場へ仕入れに行って仕込みを終えてから開店するためランチタイムには間に合わなかったそう。その分、ディナーは早めの時間帯からスタートするため、東京や横浜から足を延ばして逗子の空気を感じたいときにはぴったり。ソウタスの料理は、どれも記憶に残る一皿で旅の思い出にもなる。いつもと気分を変えてリフレッシュしながら、おいしいものを食べたいときにはぜひ出かけてみよう。