【MLB】 サイ・ヤング賞本命のスクーバルが鬼気迫る投球 タイガースは逆転プレーオフまでマジック5
【レイズ1-2タイガース】@コメリカ・パーク
日本時間9月25日、ア・リーグサイ・ヤング賞最有力候補のタリック・スクーバルが鬼気迫る投球を見せ、タイガースを勝利に導いた。スクーバルは7回無失点の好投でリーグトップの18勝目(4敗)。打線もウェンシール・ペレスのタイムリー二塁打でスクーバルを援護し、タイガースは2対1で逃げ切った。レイズの先発ライアン・ペピオは5回2失点と好投しながら、7敗目(8勝)を喫している。タイガースは今日の勝利によって試合終了時で0.5ゲーム差のリードを持って、ワイルドカード2位に着けている。 【動画】タイガース・スクーバルの7奪三振 タイガースの久々のプレーオフ進出、並びに自身初のサイ・ヤング賞を大きく手繰り寄せるスクーバルのピッチングだった。スクーバルは7回を投げて7奪三振、被安打わずかに2、与四球は1。レイズの打者に一度たりとも得点圏に進むことを許さなかった。今日の投球によってスクーバルは勝利数を18(リーグ2位はホセ・ベリオスの16)に、防御率も変わらずリーグ1位の2.39に、奪三振数もリーグトップの228個(2位はコール・レイガンズの221個)に伸ばしている。投手三冠は目前だ。 スクーバルの投球が圧倒的なあまり、バックを守る野手の仕事は多くなかった。再三の好守でチームを支えている中堅パーカー・メドウズも「(やることがなくて)蝶々を追いかけていたよ」とうそぶくほどだった。ただ、バックを守る野手陣は打席ではきっちりと仕事を果たした。5回に満塁のピンチを中軸にお膳立てすると、3番ペレスが先制の2点タイムリー二塁打。試合を通して3安打しか出なかったタイガース打線だったが、その内2本をこの5回に集めた。 2対1で逃げ切ったタイガースはこれで83勝目。残り5試合でプレーオフ進出のマジックナンバーは5となった。直近15試合で12勝の快進撃はとどまるところを知らない。ア・リーグのワイルドカード争いは4チーム(タイガース、ロイヤルズ、ツインズ、マリナーズ)が2ゲーム差の中で残り2枠を争っている。最終盤までもつれそうな熾烈な争いの中、タイガースはシーズン最終戦に再びスクーバルを先発させられるというアドバンテージを持っている。2014年以来10年ぶりとなる悲願のプレーオフ進出はなるだろうか。