福娘に千早手渡し 奈良県・春日大社で「装束賜式」
奈良市春日野町の春日大社で23日、来年1月10日に境内の末社・佐良気(さらけ)神社で営まれる「十日えびす」で、参拝者に縁起物を授ける福娘に装束を手渡す「装束賜(たばり)式」が行われた。 [写真]装束を身に着け佐良気神社に参拝する福娘=23日、奈良市春日野町の春日大社
今回の福娘は、昨年の春日若宮おん祭で三菱UFJ銀行の園潔特別顧問が「日使(ひのつかい)」役を務めた縁で、同行の女子行員8人が務める。この日は、同大社の藤岡信宏禰宜が福娘に金色の「烏帽子(えぼし)」と白地にフジの模様をあしらった「千早(ちはや)」と呼ばれる装束を手渡した。 その後、福娘は烏帽子や千早の装束を身に着け、えびす様が祭られる境内の末社・佐良気神社に参拝。授与所で笹飾りの付け方や鈴を鳴らす練習を行った。 福娘を務める同行秘書室の松村有里子さん(30)は「装束を受け取って身が引き締まる思い。明るく幸せそうな笑顔で望みたい」と話した。